皆さんこんにちは、株式会社火燵です。
今回から新シリーズを開始しました。成果報酬動画マーケティングの成果の推移を、実際のお客さんをご紹介しながらお伝えします。
第一回目は、成果報酬型動画マーケティングとはなにか、詳しくご説明いたします。
なぜ成果を公開するのか?
現在、撮影や制作のオート化や時短化が進んでいます。その中で、いろんなことができるようになり、多くの人が動画制作を楽しめる時代になりました。
一方、技術だけでは単価が上がりづらくなっています。ブランディングやマーケティングができなければ、付加価値がつけづらくなりました。我々もマーケティングの目線になると、お客さんに対する付加価値提案が幅広くできるようになりました。
数十年前、こういったコンテンツはありませんでしたが、今はインターネットがあります。 若手の今後のためにも、成果報酬型動画マーケティングの方法を公開いたします。
公開する以上、きちんとやらなければ会社としても恥ですし、お客さんにもご迷惑おかけしてしまいます。 そのため、「火燵流」として一つ体系化したものは、きっちりお伝えしていきます。
成果報酬の動画マーケティングとは?
成果報酬型動画マーケティングとは、動画を制作して利益が出たら、そこから報酬をいただくビジネスです。
早い話、儲からなければ、お金はいただきません。
制作する動画は?
作成する動画の種類は、さまざまです。
- ブログに掲載する動画
- マニュアル動画
- 商品紹介動画
- ライブ配信
- 採用動画
他にもございますが、主なものは以上です。
マニュアル動画は、見ながら使ってもらう商品のための動画です。
一番人気があるのが「オーガニックの商品紹介動画」です。
- 動画広告全般
- 楽天
- Amazon
- Shopify
上記のような通販サイトやメディアなど、さまざまなところで使えます。
オーガニックの商品紹介動画事例
商品発表したい場合は、ライブ配信でサービスのリアルタイム質疑応答を企画される人もいます。
採用動画の場合は、リクルート用のコンテンツを作り、人が採れたら報酬をいただく形式となります。
採用動画事例
動画以外も対応します!
実は、動画制作以外もご依頼をお請けしております。
- Amazonや楽天の出品代行・写真撮影
- Shopifyのサイト制作・商品登録
- ブランドサイト制作
- 採用関連
事例


こういった、動画の発信の土台となるようなものの整備も同時に行うのが、成果報酬の動画マーケティングのポイントです。 動画の活用に関するご依頼がございましたら、お声がけいただけると幸いです。
2つのお客様側のメリット
お客様側のメリットは、下記の2つです。
- リスクが少ないこと
- 提案の質
1.リスクが少ない
成果報酬型の動画マーケティングは、持ち出しが基本的にございません。
「小さく始めてだんだん大きくする」スタンスであるため、初期費用はかかりません。
ただし、最初から大きな労力がかかる場合は、初期費用をいただくことがございます。
2.提案の質
前述の通り、このビジネスでは利益が出なければ、我々も報酬をいただけません。 そのため、金儲けに一番近い提案をいたします。
順番が前後することもございますが、基本的に成果報酬型動画マーケティングは、利益を確保しながらビジネスを小さくスタートし、大きくしていくのが特徴です。
3つの当社のメリット
当社にとってもメリットがございます。
- 当社の成長
- 提案の通りやすくテストマーケがかけやすい
- まとまったデータが取りやすい
1.当社の成長
成果報酬はさまざまなことを行うため、スタッフは基本的に混乱しています。 未経験のことも行うため、社内で質問しても分からない状態が続きます。しかし、そこを超えて1年経つと、ちょっとしたマーケターへと成長した部分が出てきます。
例えば、単純に業務用のカメラやPremiere Proが扱えるだけの状態から、「物を売るにはどう撮影したらいいか」というマーケティングの思考ができるようになります。
その意味合いでは、スキルの底上げができている、と言えるでしょう。
2.提案が通りやすくテストマーケもかけやすい
利益が出なければ、弊社は報酬をいただけません。 そのためお客様は、基本的には弊社からの提案を受け入れていただけることがほとんどです。
テストマーケに関しては、例えば商品を登録し、商品のPR部分を作り、画像などをしっかり作り込んで、広告を配信するとします。 基本的に、広告は小額からかけ始めます。安い場合は1万円から、3万、5万、7万、9万……と、順々に広告費を増やしてテストマーケをかけています。
そのため、広告費の持ち出しはあります。しかし、売れなければ改善してチャレンジするのを繰り返すため、テストマーケの量が多くなります。だからこそ、広告の流れや動画そのものの広告活用の有効性も把握できます。
3.まとまったデータが取りやすい
通常のコンサルティングだとお客様から「こんなことがしたい」という提案を受け、見積りや作業などに着手します。
成果報酬の場合は、データを分析いたします。その結果から、何をしないのか、どのように成果を出せばよいのか、といったやり取りを行います。そのため、まとまったデータの取得と解析が可能です。
報酬はどのように決める?
報酬については基本的に話し合って決めており、売り上げのだいたい15%前後です。 年商・月商によりますが、利益の3割前後という計算の仕方もあります。
お客様の会計によって違うため、話し合って決めております。 お客様の提案を受ける時もあれば、こちらから提案する時もございます。 お客様の税理士にお尋ねする時もありますし、当社の税理士を通して「この業界だったら、これぐらい」という話をするのがほとんどです。
これはやらないと仕事になりません。お金の話なので、かなりきっちりと話し合って決めています。
初期費用0円はホント?
最初から要望がある場合は、我々も実費が発生するため、成果報酬でも初期費用をいただくことがございます。
例えば「ウェブサイトを作り直してほしい」「○○に行って現場見学をしてください」などです。
それ以外に関しては、基本的に初期費用はいただいてません。
これは商売や、どれだけ事前に把握が必要かなど、話し合いで決めております。
実績は?
最大の単月の売り上げは、大体1社60万円ほどお客様に請求できた実績がございます。 反対に最低は、-5万円の赤字が発生したことがありました。
サービスを開始して初期の頃、広告費を出しましたがうまくいかず、その広告費分やAmazonの課金額が赤字となってしまいました。
やはりリスクはあります。ただ、そのリスクとなる金額は小さめに抑えられます。
その意味合いでは、我々としては言い訳になってしまいますが、この赤字の5万も次につながるといえます。
このように、必ずしもうまくいくわけではございません。
サービスの対象となる条件は?
成果報酬型ビジネスを受ける条件は、以下の6つとなります。
- 値段の変更が可能か
- 商品改善が可能か
- 卸売りではない
- 商品の生産力
- スピード感
- (基本的に)法人の方
1.値段の変更が可能か
Amazonや楽天など、クレジットカードが決済だと、手数料が発生します。 Amazonの場合は、8〜15%ぐらいです。 当社も前述の通り、利益の3割や売上から何%かいただくビジネスです。
もともとAmazonなどのネット販売を前提として商品開発する場合、金額に利率や手数料も含めて計算する場合が多いでしょう。そうではない商品をAmazonで販売する場合、2割や25%ほど値上げすることもあります。 逆にいうと、それだけ値上げをしても売れるような、ネット上でオリジナリティーがある商品で成果報酬することがほとんどです。
2.商品の改善が可能か
ウェブサイトにコンテンツや動画を掲載すると、よくも悪くもご意見をいただけることが多くなります。中には悪口だけ書かれていることもありますが、見方を工夫して考えると、ほとんどの書き込みは改善のヒントになります。
そのため、経営者の方々に「屈折した見方ではなく真摯に捉えましょう」とお伝えしつつ、商品の改善も一緒にやっていきます。
商品の改善により、評価の星が3. 2から4に増えたことがございます。
商品も会社も、改善を重ねながら大きくしていきましょう。
3.卸売りではない
卸売りだと、どうしても同じ商品の売り合い、金額の叩きあいになってしまいます。
そのため、そういった不毛な争いには参加いたしません。
4.商品の生産力
せっかく販売しても売り切れて「もう少し作れたら利益がでるのに……」といった商品は難しいです。 食べ物もそうですが、個数が予想できない、自然から採取するものがその対象になりがちです。商品の生産力も、無限とまでは言いませんが、ある程度ないと厳しいです。
5.スピード感
いろいろやりとりしても、最初の提案から決済が出るまで1ヶ月のところ、2ヶ月以上待たされてしまいますと、お断りする場合がございます。 我々も仕事の日当が発生します。その日当に対するリターンがお客様都合で長くなりますと、お断りすることも多いです。
例えば、メールは長くても3日以内には返信しますよね。それが意味もなく、10日や2週間以上かかる場合は厳しいですよ、という話です。
6.(基本的に)法人の方
個人の場合、我々が提案した内容に対して、どうしてもマンパワーが少なくなるため、我々のスピード感の仕事ができないことがございます。
それができるとしても、個人の方の仕事の量が増えて対応を一回待つ状況になってしまうと、我々としてもおこなったことを待たなければなりません。 こうなると、お客様の都合なので仕方がないとはいえ、当社でのスピード感でタスクが進められなくなってしまいます。
そのため、基本法人で素早くできる方が中心になります。すべての個人事業者の方をお断りするわけではございません。しかし前述のとおり、以下の条件がございます。
- 値段の変更が可能か
- 商品改善が可能か
- 卸売りではない
- 商品の生産力
- スピード感
これらを含めますと、必然的に法人であることが多くなります。
勝率は?失敗は?
3割ぐらいが黒字化します。その他は、単純にうまくいかないパターンがほとんどです。 例えば、コミュニケーションがうまくいかなかった、というのも含まれます。
断り方や断られ方として、当社から「ちょっと厳しい」「無理があるんじゃないんですか」と、「お客さんは相当無理してますよね」とお断りしたこともあります。
黒字になっても、「これを大きいボリュームでやっていくには厳しいため、他の小売ではない、業者向けの営業をかけた方がうまくいきますよ」と言われたこともあります。
「赤字でお互い難しい」と当社もお客様も、お互いがお断りしたときもあります。
ケースはまちまちで、本当に話し合いが大事になります。
時間をかけて、どう進めていくかを話ながらするビジネスでもあります。そのためコミュニケーション能力はすごく必要とされるお仕事ですね。
次回は?
これからある会社さんの事例を元に、成果報酬の話マーケティングの話をしていきます。
まずは「成果報酬とは?動画マーケティングとは?」という話をさせてもらいました。
次回のシリーズを楽しみにしてください。