皆さん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説していきます。
今回はGoProの画面ではなく、スマホの画面で説明をしていきます。
※スマホでGoProの設定をする場合は「GoPro Quik」というアプリで接続してください。
仕様などはメーカーに直接お問い合わせください。
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イージーモードとプロモード
イージーモード
イージーモードとはGoPro11から新しく搭載された機能です。バッテリーと画質のどちらを優先するか選択したら、GoProが推奨する設定を行うだけという、動画撮影初心者向けのモードになります。
アプリのホーム画面にある歯車マークを押し、セットアップから「コントロール」を選択すると「イージー」か「プロ」を選べます。
イージーモードの場合は、録画ボタンの下にある「ビデオ」を押すと、ビデオモードの「最高品質」か「省電力」を選択できます。
最高品質
最高品質は、GoProが推奨する最高品質の解像度とフレームレートを選択できます。
ビデオ設定は、下記の4つから選択できます。
- 2.7K/240fps
- 4K/120fps
- 5.3K/60fps
- 5.3K/30fps
特に2.7K/240fpsの場合は、8倍スローまでできます。しかしフレームレートが高くなると、レンズの広角度合いも下がってしまいます。お好みで合わせてください。
省電力
省電力は、バッテリーを節約しながらも、GoProが推奨する高い品質の解像度とフレームレートを選択できます。
ビデオ設定は、この3つから選べます。
- 2.7K/120fps
- 4K/60fps
- 4K/30fps
どのビデオ設定でも、下記3つのレンズから選択できます。
- SuperView
- 広角
- リニア
イージーモードは、ビデオ設定とレンズの広さを選択するだけで、簡単に撮影ができます。動画撮影初心者の方にはとてもおすすめです。是非試してみてください。
プロモード
プロモードは従来のGoProと同じで、カメラの各設定項目を自分で設定していきます。
先ほど説明した通り、アプリのホーム画面にある歯車マークから、セットアップ内にある「コントロール」で「プロ」モードを選べます。
ここからは、プロモードで設定する項目を解説していきます。
カメラ設定
プロモードを選択した状態で「標準」と書かれたところを選びます。鉛筆マークを押すと、カメラの設定項目が表示されます。上から順番に確認していきます。
解像度
GoPro11から、5.3Kと4Kの解像度のみアスペクト比が8:7という設定を選択できます。
これは8:7で撮影し、自分の好きなところだけ切り抜いて編集で使う、という設定です。
一度にショート動画と横長動画を同時に撮影したい場合は、8:7がおすすめです。
5.3K/4K/2.7Kの4:3はSNSに投稿する動画向け、通常の4K/2.7K/1080はYouTubeを意識した解像度になっています。お好みに合わせて設定してください
フレーム/秒
これは、1秒間に何コマで映像を生成するかを設定します。
現在は「30fps」が選択されています。これは標準のフレームレートです。
映画風にしたい場合は「24fps」、たまにスロー表現をする方は「60fps」を選択してください。
レンズ
レンズは、下記の5つから選択できます。
- HyperView
- SuperView
- 広角
- リニア
- リニア+水平ロック
このように様々な構図が選べるのが、GoProの特徴の1つです。
「HyperView」は超広角なので魚眼レンズに近いです。GoProのお決まりの構図でいえば、「広角」か「SuperView」になるでしょう。
普段の見た目に近い映像を撮影したい場合は「リニア」を選択してください。特にインタビュー動画を撮影する際におすすめです。
「リニア+水平ロック」にすると、多少手ぶれをしても水平線のラインを均一に保ってくれます。足元がおぼつかない場所で撮影する際に便利です。是非試してみてください。
HyperSmooth
通常の手ぶれ補正は、撮影した素材の縁を少しクロップする(切り取る)、という仕組みでぶれをとっています。そのクロップする面積をなるべく小さくしながらも、手ぶれ補正をしっかり利かせるのが「AutoBoost」です。
「ブースト」と「オン」というのは、それぞれ前バージョンの手ぶれ補正をイメージしてください。
こちらは特に、バイクに乗るなど激しい動きの中での撮影の場合に、調整する必要があると思います。「AutoBoost」が一番効率よく手ぶれ補正をしてくれるので、初心者におすすめです。
撮影時間
15秒〜3時間まで選択できます。
こちらは、指定した時間だけ撮影し、その時間が経てば自動で録画が切れる機能です。
指定の時間以上撮影したくない場合は、この設定を行うようにしてください。
スケジュールキャプチャ
こちらは、自分が指定した時刻になると、自動で録画を開始する機能になります。
先ほどの「撮影時間」の設定と組み合わせて使うと便利です。是非試してみてください。
タイマー
録画ボタンを押してから「3秒」か「10秒」後に録画が開始する機能になります。
カメラを置いて自撮り撮影や集合写真を撮るときに便利です。試してみてください。
10ビット
こちらは色の表現に関わる設定です。少しでも鮮やかに表現したい場合は「オン」にします。カメラの容量を気にする方や、とにかく省エネで撮りたい方は「オフ」にしておきましょう。
特に色編集をあまりしない方は「オフ」で良いと思います。
ビットレート
先程の「10ビット」は色の設定ですが、ビットレートは画質についてです。
ビットレートを「高」にすると、ファイル容量は大きくなり、撮影時も少しだけバッテリーの消費が早くなります。画質が良くなるため、ここは初心者の方もできれば「高」にするのをおすすめします。
シャッター
シャッターは、1秒間にどれくらいの速度で光を取り込むか、という設定です。「1/30」だと光をたくさん取り込み、「1/480」だと光を取り込む量が少なくなります。
設定を自動にした場合、屋外で撮影する時は「1/480」、屋内で撮影する時は「1/60」や「1/30」になったりします。
初心者の方は「自動」で大丈夫です。
GoProで動画を撮影される方は「1/30」が基本になります。場合によっては「1/60」や「1/120」になることもありますが、明るさを調整する際はこの設定を調整してください。
EV修正
こちらは、デジタル補正で明るさを微調整するときに設定する項目です。
後ほど解説する「ISOの最小/最大」を設定した後、まだ映像が明るさが暗い場合は、この機能を調整して明るくします。
0を基準に微調整する、という形で覚えてください。
ISO最小/最大
ISOの数値を大きくすると、映像は明るくなりますが、画質が損なわれてしまいます。
現在はISO最小が「100」、ISO最大が「1600」になっているため、GoProが自動でISOを100〜1600の間で調整してくれます。
画質が良い動画を撮りたいなら、明るい場所での撮影が条件です。その場合、ISOの最小も最大も「100」にしておくと「100」に固定されるため、常に最も画質が良い映像が撮影できます。
ただし、暗い場所での撮影だと映像は明るくなりません。その場合はISOの数値を少し上げてみたり、シャッタースピードを落とすなど、シチュエーションに合わせて調整してみてください。
ホワイトバランス
ホワイトバランスとは、撮影環境での光の色の影響を補正して、白を白く写すための機能です。
GoPro11では、ホワイトバランスの数値を2300K〜6500Kまでたくさんの選択肢があります。
「2300K」になると青っぽく、「6500K」にするとオレンジっぽい映像になります。
そのため、朝を表現したい場合は「2300K」に、夕方を表現したい場合は「6500K」に近づけます。みなさんが撮影する時間帯や撮影環境に合わせて、ホワイトバランスを調整してみてください。
初心者の方は「自動」で良いでしょう。
画質
この項目は、先ほど出てきた「ビットレート」とは少し違い、映像の輪郭をくっきりさせるかを設定します。エフェクト的に言うと「シャープ」になります。
「高」に設定すると、どうしてもエッジが際立ってしまうため、私はあまり好きではありません。私自身が撮影する時は「低」にしていますが、これはPremiereProで編集するのが前提の設定です。初心者の方は「中」か「低」を選択するのをおすすめします。
カラー
「自然」は、人間の見た目に近い色味です。
「自然な彩度」は、GoProが推奨する少し鮮やかな映像の色味です。GoProで撮影した動画を編集せずに、そのままアップロードする方におすすめです。
「フラット」は、他のカメラで撮影した映像と色味を合わせる作業を行う場合に選択します。
RAWオーディオ
こちらは、GoPro純正の「.mp4」の音声とは別に「.wav」で音声を書き出す機能になります。
この設定を「高」にすると、GoProが自動で高品質になるように音声を処理します。GoProで収録した音声を自分で調整をしたい方は、こちらの設定を「低」にします。GoPro本体とは別のマイクで音声を収録する場合は「オフ」で大丈夫です。
ウィンド
これは、屋外で撮影する時に風の音を緩和してくれる機能になります。初心者の方は「自動」で良いです。
あらかじめ音声が風で煽られる可能性がある場合は常に「オン」にしておき、室内でしか撮影しない場合は「オフ」で良いでしょう。
撮影する場所によってチェックしてみてください。
ショートカット
こちらは、よく使う機能をショートカットで画面の左右にそれぞれ2つずつ配置できます。お好みでショートカットボタンを割り当てるようにしてください。
本体設定
アプリのホーム画面にある歯車マークを押して、カメラのユーザ設定を行っていきます。
まず「セットアップ」と書かれたところから解説していきます。
コントロール
コントロールは冒頭でお伝えしたように、イージーモードかプロモードを選択できます。カメラ初心者で、動画撮影時に設定する項目がよくわからない方は「イージー」、自分で撮影の設定を細かく設定したい方は「プロ」を選択してみてください。
ビデオモード
こちらも先ほど説明したように、品質の高い解像度とフレームレートの設定で撮影をしたい場合は「最高品質」、バッテリーを節約しながらも、なるべく高い品質の解像度とフレームレートで撮影したい場合は「省電力」を選択します。
音声コントロール
この機能は、音声でGoProの設定を操作できます。特に、カメラを高い位置に設置していて操作しにくい場合は、この機能を使ってみても良いでしょう。是非試してみてください。
私は、自分たちが話している時に誤作動が起きると嫌なので、通常時は「オフ」にしています。
Wi-Fi帯域
こちらは、スマホとGoProを接続する時、距離が少し離れているなら「2.4GHz」、障害物などが多い場合は「5GHz」を選択するのが一般的です。それぞれチェックしてみてください。
電子音
GoPro本体の録画ボタンを押した時には「ピッ」という音が鳴ります。この電子音で撮影を悟られたくない場合は、「消音」を選択するようにしてください。
LED
こちらは、収録中に画面の前側と後側に赤いランプをつけて、撮影してるかどうかを確認できます。録画ができているか不安な方は「すべてオン」に、撮影しているのが悟られたくない場合は「フロントのみオフ」にしておきましょう。適宜やりやすいように設定してください。
QuikCapture
電源が切れた状態でも録画ボタンを押すと撮影を開始する、という機能です。
この機能が入っているカメラは最近多いです。いきなりシャッターチャンスという時は、録画ボタンを押して撮影を開始するようにしてください。これは「オン」で良いです。
初期設定のプリセット
電源をつけた時に、どのモードから開始するか設定します。例えば「最終使用日」だと、一番最後に使用したモードから開始されます。「最後に使用したビデオ」だと、電源を入れるたびにビデオモードから始まります。
皆さんがよく使うモードで設定ください。
自動オフ
これは電源の切り忘れ対策です。「5分」や「15分」で良いでしょう。
録画中にこの機能は作動しません。これは録画せずに電源だけが入っている状態を避け、バッテリーの消費を少しでも減らすための設定です。
電源を消し忘れしやすい方は「5分」で良いと思います。私は、撮影によっては「なし」にすることもあります。適宜変更してください。
スクリーンセイバー(背面/前面)
GoPro背面の液晶画面の表示を消すかどうかの設定になります。ずっとつけていたい場合は「なし」を選択します。これは画面が暗くなっても電源は切れていません。そこだけご注意ください。
GoPro前面の液晶も同じです。表示上違うのは「背面画面に一致」というのがあり、背面で選択した設定に合わせるという機能です。
例えば、演者さんがいる動画撮影の場合です。演者さんは、前面の液晶で自分がどういう風に映っているか確認するため、前面のスクリーンセーバーは「1分」にしておきます。背面は、自分が撮影時に構図や画角の確認する必要があるため、「なし」を選択すると良いでしょう。
ここも皆さんの撮影スタイルに合わせて変えてください。
前面画面オプション
初心者の方は「実際の表示」が一番便利でおすすめです。参考にしてみてください。
自動ロック
ロックを解除しない状態で、液晶画面に触れても操作を受け付けない、という設定です。無意識の内に液晶画面を触り、設定を変えてしまうのを防止する機能です。操作の誤入力を防ぎたい方は、自動ロックを「オン」にすることをおすすめします。普段は「オフ」で良いでしょう。
LCDの明るさ
これは省エネ対策です。「100%」にすると明るくなり、「10%」にすると暗くなります。
通常時は「50%」くらいで良いと思いますが、屋外での撮影時は画面が見にくいことがあるため、適宜設定をしてください。
方向
デフォルトは「すべて」になっています。
「横方向」にするとカメラを横に倒しても、画面の向きがロックされているため、表示形式が保たれたままです。
一度方向を「すべて」にして再度カメラを横に倒すと、ショート動画を撮影できるような縦長の形式になっています。
この状態で「ロック済み」にすると、縦長で撮影できる状態を保ってくれます。あらかじめ撮影する方向が決まっている場合は「ロック済み」にし、縦か横に設定して撮影に臨むようにしてみてください。
GPS
撮影した場所を記録する、という設定です。こちらもバッテリー消費の原因になります。そこまで撮影場所を細かく記録しない方や、バッテリーの消費が気になる方は「オフ」で良いでしょう。
言語
ほとんどの方が日本語に設定すると思いますが、適宜自分の好きな言語を選ぶようにしてください。
アンチフリッカー
動画撮影時に、蛍光灯の光がチカチカ点滅してしまう現象が時々あります。それを防ぐため、こちらで西日本の方は「60Hz」、東日本の方は「50Hz」に設定してください。
どちらかわからない方は「蛍光灯 周波数」などで検索すると、撮影する場所が何Hzにするべきかネットでたくさん出てきます。チェックしてみてください。
MAXレンズのショートカット表示/MAXレンズ装着済み
初心者の方でMAXレンズを買ってまで撮影する人は少ないと思いますが、屋外でモータースポーツやレジャーを楽しむためにMAXレンズを購入される方は「MAXレンズ装着済み」を押しましょう。MAXレンズをつけた時の設定になります。試してみてください。
日付と時刻の設定
GoPro本体の日付と時刻の設定をしたい場合は、改めてこの項目から行ってください。
消去
「最後のファイルを消去」というのは、直前に撮影した素材を削除します。
「SDカードからすべてのファイルを消去」は、撮影した素材が全部消えてしまいます。削除する前に、必ずクラウドあるいはパソコンにバックアップされているか、確認してから消すようにしてください。
カメラを見つける
「カメラを見つける」を設定すると、音が鳴ってカメラの場所を教えてくれます。カメラの場所がわからなくなった時に使用する機能です。
バッテリーレベル
ここでバッテリーの状況を確認できます。バッテリーを充電する必要があるか、ここから判断できます。
SDカード容量
カードの容量を確認できます。ここで残りの撮影可能時間と写真枚数を管理してください。
まとめ
以上、GoPro HERO 11 Blackの初心者向けの設定をしました。
HyperSmoothという超広角レンズの搭載や、手ぶれ補正がさらに強化されたのはもちろん、アスペクト比が8:7や10bitでの撮影が可能になるなど、どんどん使いやすく進化していると思います。
1台あるだけで撮影の表現の幅がかなり広がるので、是非チェックして試してみてください。
仕様などはメーカーに直接お問い合わせください。