皆さんこんにちは。株式会社火燵です。
今日は「GoProを使って車載動画を撮る方法」をお話していきます。
株式会社火燵でも車載動画のロケのお仕事を定期で頂いており、いろいろ試行錯誤しました。「これが一番やりやすいんじゃないか」というセットを見つけましたので、そちらのご紹介になります。
仕様などはメーカーに直接お問い合わせください。
フロント部分のGoProの設置
車載動画を撮影する際の法律
まず「サクションカップをフロントガラスのどこに貼るか」という話です。
原則フロントガラスの長さの上部から20%のところで、それが無理な場合でも30%のところまでには確実にサクションカップを貼っておかないといけません。ダッシュボードに近い位置に貼ってしまうと、道路交通法違反になります。
細かいところは下記の図を参考にして、法的に貼らないといけない場所をしっかり確認してください。
サクションカップ
サクションカップは、GoProの純正のものでも良いです。
この商品は、設置場所にサクションカップを配置して”パチン”とレバーを押すと、簡単に貼り付けが完了します。
これは、サクションカップとして当たり前の機能です。しかしこの製品の凄いところは、ボール型の接続になっているため、GoProの向きを自由自在に変えられるところです。
GoProの純正のものは、片方向の角度調整を何個かかますような代物になります。いろいろなものを試しましたが、この商品が断然便利でした。
GoPro接続のジョイントの部分も、小ネジ式ではなくワンタッチ式になっています。ジョイントをGoProに通して、レバーを絞めるだけで、接続が可能です。
GoProとサクションカップを接続したら、次は構図を決定します。
今回はGoPro10を使用しているので、電源を入れると全面の液晶画面でプレビューを確認できるように設定しています。それを確認しつつ、GoProの角度を含めてどこに設定するかを調節すれば、サクションカップの真中のネジを止めます。
これで設置が完了ということになります。
パススルードア
もう一つ、GoProで車載動画を撮る時に便利なものとして、パススルードアというものがあります。パススルードアは、USBの差し込みに穴が開いてる形のGoProの蓋になります。
GoProのバッテリーを内蔵でフロントガラスに貼り付けて車載動画を撮る場合は、早くて10分、長くて20分程度で録画が止まってしまいます。
パススルードアをGoProに装着すると、USBの差し込みが可能となり、バッテリーを内蔵しなくてもモバイルバッテリーを接続しながら録画できます。
あとは、モバイルバッテリーを車のサイドポケット等に収納します。
コードがかさばってしまう場合は、こういった感じでコードも収納できます。
ガムテープ等を使ってピラーにコードを貼り付けるなど、工夫してレンズの視界にコードが入らないように気をつけましょう。
パススルードアで撮影する場合の注意点
パススルードアで撮影する場合、撮影中は稼働時間や操作を最適化するために、前面ディスプレイがオフになります。これを、低温バッテリーアラートといいます。
そのため、録画しながら構図等を前面ディスプレイで確認することはできません。ご注意ください。
GoProバッテリーを長持ちさせる2つのポイント
GoProのバッテリーを長持ちさせるためには、GoProに熱を持たせないことが非常に重要です。
エアコンの風をGoProに集める
1つ目の方法としては、エアコンの風をGoProに集めてあげるという方法です。車によってエアコン調整の自由度は異なりますが、可能であればエアコンの風がGoProにかかるように設定してあげましょう。
GoProに布を巻く
2つ目はGoProに布を巻いてあげるという方法です。今回は緑色の布を使用しましたが、できれば白色の布が望ましいです。黒い布だと逆に熱を持ってしまいますから、極力避けるようにしましょう。
マスクも有効に働きます。光は黒い媒体に当てるよりも、白い媒体に当てたほうが反射するため、こんな感じでマスクをかけてあげると、熱対策ができます。
内蔵バッテリーで撮影する場合、エアコンの風を集め布やマスクを巻けば、バッテリーが20分程度長く持つこともあります。熱対策を必ずしましょう。
以上が、フロント側の車載カメラの設定になります。
後部座席のGoProの設置
GoProを設置する場所
後ろ側のカメラの設置は、フロントガラスのように吸着させて撮影することはできません。
ヘッドレストの骨部分にジョイントを接続し、そこにGoProを乗せて撮影する形になります。
ヘッドレストがあるところならどこでもつけられます。出演者の人数に合わせて、助手席や後部座席等のどのヘッドレストにつけるか、検討してみてください。
ジョイントのアーム
今回使用したアームは、どちらかというとGoProの商品のジョイントに近い機構を持っています。アームのネジをどこで止めるかで、カメラの角度を固定できます。
座席側にアームを当てるように固定すると安定します。もし初心者の方で「よくわからない」という方は、座席にアームを当ててあげるように設置してみてください。
アームとGoProの接続
仮でアームの位置を決めると、次はGoProを接続します。ジョイントを購入したときについてくる付属品を、アームの先端についているネジと接続すれば、GoProを簡単に接続できます。
接続が完了したら、アームが固定できているかしっかり確認しましょう。
後部座席に設置した場合のGoProの熱対策
後部座席に設置したGoProは、給電しながら録画するのも良いでしょう。
車のセンター位置に設置した場合は、直射日光が当たらないため、基本的にそのままバッテリー内蔵で録画して大丈夫です。GoPro8以上のものを使っている場合は、熱で落ちることはまずないでしょう。
車載カメラの音声録画
車載カメラで音声を一発撮りしたい場合は、こちらに外部マイクを挿してワイヤレスマイクを仕込みましょう。これで、特別にマイクを接続せずに撮影できます。
車載動画における構図
構図設定
GoProの大体の位置が決まれば、構図を細かく確認していきます。
撮影の構図を作るときは、演者さんの身長や向きなどを考えて決定しましょう。
一番広い画角である「Super View」で撮影すると、基本的に運転手と助手席の方がしっかり写るようになります。
タリーランプ
撮影時に便利なのが、タリーランプです。タリーランプとは、録画したときにつく赤いランプのことです。
これは、常に点くようにしておきましょう。
録画が途中で止まったらそこが光らなくなるので、すぐにエラーが発生していることがわかります。
スクリーンセーバー
スクリーンセーバーをオフにすると、撮影中も前面の液晶パネルが暗くなりません。
遠くから見ても、構図が一目瞭然になります。
しかし、内蔵バッテリーではなくモバイルバッテリーで給電しながら撮影を行う場合は、前面の液晶パネルが表示されません。
スクリーンセーバーをオフにして録画をすると、電池の減りも早くなります。お気をつけください。
実際に運転してみましょう
フロントガラスのカメラ(GoPro10)と後部座席のカメラ(GoPro9)の設置、構図の確認ができました。
それでは、実際に運転していきたいと思います。
当たり前ですが、安全運転で行っていきます。
今回の動画で走っているのは田舎の道です。アスファルトのひび割れや、デコボコが比較的多いところをあえて走ってます。とはいっても、一般的な道路です。
そのため車の揺れに関しては、普通に車載動画を撮影していたらあり得る範囲内のブレでしょう。
ちなみに、両方のGoProとも一番ブレが少ないブーストの設定にしています。
まとめ
車載カメラ設置したGoProでドライブも行ってきました。GoProは非常に進化し便利になり、いろいろな使い方ができるカメラです。
ただ、バッテリーが熱を持ってカメラが止まってしまったり、車載カメラになると法律的な問題も出てきます。是非とも安全運転で事故・怪我のないように、車載カメラ設置をしましょう。
不明点があれば連絡をお待ちしております。
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