みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「GoPro Hero10の初心者向け設定」についてお伝えします。
GoPro Hero10の本体のタッチスクリーンは、GoPro8,9からかなり性能が上がっており、スマホアプリを使わなくても簡単に操作ができるようになっています。
そのため今回は、本体の画面を見ながら解説をしていきます。
仕様などはメーカーに直接お問い合わせください。
ビデオ設定
レゾリューション
画面上側には「5.3K / 4K / 2.7K / 1080」と書かれています。これは解像度を表しています。解像度とは、画面の大きさを表すものです。人間でいえば、身長みたいなものです。更に例えるなら、身長が小さい方(160cm以下)は1080に、大きい方(2m)は5.3K、といった形です。
画質の場合は、密度が詰まっている方がきれいに見えます。同じ身長180cmでも、筋肉量が多いか少ないかの違いがあるのと同じです。画質の概念は後で詳しく解説します。
スマートフォンなどの小さい画面で動画を見ると、解像度や画質の綺麗さは伝わりづらいでしょう。しかし大きい画面でみると、5.3Kと1080の違いは一目瞭然です。
その上に書かれた「5K[4:3] / 4K[4:3] / 2.7K[4:3]」は、やや正方形気味の動画を、TwitterやInstagramなどのSNSに投稿するときの解像度です。先ほど説明した5.3K〜1080は、[16:9]でYouTubeに横長で投稿するときの解像度です。
解像度のおすすめは2.7Kです。解像度が大きく、動画を編集する際に微調整ができます。画質が良いのも2.7Kからです。パソコンのスペックに限界がある方は、1080でも大丈夫です。
フレームレート
フレームレートは、動画1秒間に何枚の画像で構成されているかを表す単位です。数値が大きいほど、スローにした時になめらかな映像になります。
- スローを使わない方は24か30
- スローを使うかもしれない方は60か120
- スローを使って映像作品を作りたい方は240
上記のように、スローを使うかそうでないかで、それぞれフレームレートを設定してみてください。
おすすめの設定は、2.7Kの60fpsです。
レンズ
目の前にガムテープを置いた状態で撮影しました。
レンズが広角の場合、SuperView(16mm)で撮影すると、4隅がはっきり写っています。
狭角(27mm)だと、見た目に近い視野角になります。そのため当然狭くなってしまいます。
室内や狭い場所で撮影する場合は「広角」、見た目に近い設定で撮影する場合は「リニア+水平維持」か「リニア」を選択されると良いでしょう。
火燵では、基本的にリニアで撮影し、狭い場合は広角に切り替えています。
HyperSmooth
HyperSmoothは手ブレ補正です。オフにしてしまうと、手ブレ補正が効かなくなり、ブレブレの映像になります。初心者の方は、ブーストで良いでしょう。
スケジュールキャプチャー
スケジュールキャプチャーは、設定した時間に動画の撮影を開始する機能です。
この機能は例えば、設定した時間に誰かを呼んで、ドッキリを仕掛ける時に使えるでしょう。
タイマー
タイマーは、シャッターボタンを押してから3秒後または10秒後に撮影を開始するよう設定する機能です。
記念写真・動画を撮る際は、ぜひこの機能を使ってみてください。普段はオフで大丈夫です。
時間
時間は、自動的に撮影が停止するまで、カメラが録画する時間を設定できます。
30分や1時間だけ撮影したい場合は、この機能を使ってみると良いでしょう。普段はあまり使わないでしょうから、「制限なし」で大丈夫です。
HindSight
HindSightはオンにすると、シャッターボタンを押して録画する前にカメラで内部蓄積された、15秒前または30秒前の映像からビデオの録画を開始する機能です。
シャッターチャンスを逃したくない場合は、この機能をオンにすると良いでしょう。バッテリーの消費が激しいため、初心者の方はオフで良いです。
Protune
Protuneの設定には「ビットレート」という項目があります。これが、画の綺麗さを決める「画質」です。画質の良い動画を撮影したい場合は「高」、SDカードの容量が気になる方は「標準」で大丈夫です。
ただし、高ビットレートで撮影できるのは、2.7K以上の解像度となります。
解像度が1080の場合は、自動的にビットレートが「標準」になります。高いビットレートで画質よく撮影したい場合は、2.7K以上を選択してください。
シャッタースピード
シャッタースピードは「自動」にすると、撮影時にシャッターを開いたままにする時間を、自動的に設定してくれます。
シャッタースピードが遅いと沢山の光を取り込み、シャッタースピードが速いと光を取り込む量が少なくなります。
屋外で撮影したり、動きが早いものを鮮明に撮影したい場合は、シャッタースピードを上げることがあります。基本的には「自動」で大丈夫です。
EV値
EV値は、写真とビデオの明るさを設定します。細かい補正になるため、基本的にEV値は0で大丈夫です。
数値を大きくすると明るくなり、低くすると暗くなります。状況に応じて、微調整を行ってみてください。
ホワイトバランス
ホワイトバランスは、写真とビデオの色調を選択します。基本的に自動で大丈夫です。
朝っぽい映像を撮影したい場合は、3200K(寒色)に設定しても良いです。夕焼けなどを撮影したい場合は、5000K(暖色)以上に設定しても良いでしょう。
ISO最大・最小
ISOは、デジタル補正で映像を明るく表示する機能です。
ISO最小の方は、大きくすると画質が悪くなってしまうため、100を選んであげてください。
ISO最大の方は、3200や6400になると少しノイズが出てきます。画質が気になる方は、1600までに設定します。画質が気にならず、とにかく明るく撮影したい場合は、3200や6400に設定してあげてください。
シャープネス
シャープネスは、「中」か「高」にすると映像がはっきり写ります。実際にシャープネスを「低」に設定して撮影すると、若干画質やピントが甘く出てきます。
そのため、編集をパソコンで行う方は「低」、パソコンでの編集を考えていない方は「中」か「高」に設定してみてください。
火燵では、最終的にPremiere Proで編集することが多いため「低」に設定しています。
カラー
カラーは以下の3つの中から設定できます。
- フラット
- ナチュラル
- 鮮明
- フラット
ニュートラルなカラープロファイルで撮影できます。いろんな撮影機や編集機と合わせる場合は、色調整がしやすくなります。 - ナチュラル
実際の色に忠実なカラープロファイルで撮影します。割と鮮明に撮影できます。 - 鮮明
色彩豊かなカラープロファイルで撮影します。かなり鮮明な映像を撮影できます。
色の編集を行う方は「フラット」、GoProで撮影した映像をそのまま使う方は「ナチュラル」、力強い色味で撮影したい場合は「鮮明」に設定してみてください。
RAWオーディオ
初心者の方はオフで大丈夫です。
個別にかなり高音質なものをいじりたい方は、「高」にするとGoProで処理されたRAWオーディオになります。
あまり意味がないと感じるなら、「低」に設定してみてください。
火燵では基本的にGoProで撮影する場合、音声を別撮りすることが多いため、オフにしています。
ウィンド低減
ウィンドは、過度のウィンドノイズを除去できます。
風を除去して音声を聞こえやすくしたい場合は、「自動」に設定してください。
常にウィンドノイズを除去したい場合はオン、そもそも外で撮影をしない場合は、オフで大丈夫です。
以上がビデオ設定になります。
本体設定
GoProの画面を上から下にフリックすると、本体設定の画面が出てきます。
ここからは、GoPro Hero10の本体設定を解説していきます。
音声コントロール
音声コントロールは、人間がGoProに話しかけることによって、GoProの操作を行います。
電子音
こちらでは、電子音の設定を行います。電源を入れたときや録画ボタンを押した時に「ピッピッ」と音がなるのが嫌な方は、ここをオフにしてください。
QuikCapture
QuikCaptureをオンにすれば、電源を切った状態から録画ボタンを押すと、すぐに録画が始まります。状況に応じて設定してみてください。
画面ロック
画面をロックする、という設定です。集中撮影などに向いた機能です。初心者の方はあまり馴染みがないかもしれませんが、機能として覚えておいてください。
グリッド
グリッドという機能をオンにすると、撮影時の画面上に格子のラインが出てきます。
これは三分割構図といって、このライン上に海や空、壁、人物を配置すると構図が良くなると言われています。
特に、このラインの交点に主役となる対象物を持ってくると、構図が安定すると言われています。ぜひ三分割構図を試してみてください。
前面画面オプション
こちらは、GoProの前面のプレビュー画面の設定です。この機能をオンにしておくと自撮りをする時に、前面にプレビューされた録画画面を見ながら撮影できるため、非常に便利です。
おすすめの設定は「実際の画面」です。バッテリーを節約したい方は「画面オフ」にしておきましょう。
ロックボタン
ロックボタンはオンにすると、GoProを傾けても画面が縦向きに反応しなくなります。
レンズモジュラー
別売りのレンズモジュラーを購入した時に、設定する機能です。もし購入された方は、設定してみてください。
接続関係
先程の本体設定画面を左右にフリックすると、接続関係の画面に移動します。
接続
接続という機能には、GoProを「ワイヤレス接続」するというボタンと、「デバイスを接続」する時にアプリかリモコンのどちらに接続するのか、という選択肢があります。
接続関係を確認したい方は、ここから確認してみてください。
リモコン側での機能
GoProとスマートフォンを接続すると、スマートフォンに表示された項目の下の方に「カメラを見つける」という機能があります。
こちらを押すと、GoPro側から「ピッピッピッ」と音が鳴ります。もしGoProがどこに行ったかわからない場合は、この機能を使って探してみてください。
ユーザ設定
自動アップロード
自動アップロードをオンにしておくと、GoProで撮影した素材が自動的にクラウドへアップロードされます。
手動アップロードもあるため、ここから確認してみてください。
電子音のボリューム
電子音をオンにしている方は、ここでボリュームの設定を行ってください。
初期のプリセット
初期のプリセットはGoProが起動した時に、どこから始めるか設定します。
- 最後に使用したモード
- 写真
- 動画
- タイムラプス
いずれかに設定できます。確認してみてください。
電源の自動オフ
電源の自動オフは、アイドル状態の時間を設定します。
バッテリー節約には、非常に便利です。設定してみてください。
LED
LEDは、録画した時に赤いランプが点滅する機能の設定です。
録画していることを誰かに悟られたくない方は、この機能をオフにしてください。
自分が撮影していて、前側の人だけにバレたくない場合は「前面のみオフ」という機能があります。こちらを設定してみてください。
アンチフリッカー
アンチフリッカーは、録画とテレビ再生に使用する地域のフレームレートを設定します。東日本の方は50Hz、西日本の方は60Hzに設定してください。
それぞれに設定して、照明を落とした時にチカチカとなったら間違いです。確認してみてください。
ビデオ圧縮
ビデオ圧縮は、他の機器でどう編集するか設定する機能です。
自分しか編集しない方は「HEVC」で大丈夫です。いろいろ編集ソフトで扱う方は、「H.264+HEVC」を選択してみてください。
火燵では「HEVC」が多いです。
日付形式
こちらでは、日付形式を選択できます。
日本人の方は日本表記が慣れているでしょうから、「YY/MM/DD」で設定してみてください。
ディスプレイ
こちらでは、撮影時の表示方向の設定になります。
スクリーンセーバー
スクリーンセーバーをオンにすると、自動的にディスプレイが暗くなるのを避けられます。しかしバッテリーの消費は激しくなります。バッテリーを節約したい方は「なし」にしておきましょう。
地域
バッテリーの消費を抑えたい方は、GPSをオフにしてみてください。
モジュラー
モジュラーをつける方は、ここでモジュラーの設定類が確認できます。チェックしてみてください。
GoProの更新
GoProの更新やシリアル番号、バッテリー情報などを確認できます。控えておくと便利でしょう。
リセット
SDカードのフォーマットやプリセットなどを、リセットできます。
まとめ
以上が、GoPro Hero10の初心者向けの設定です。すべての操作ボタンの説明を行いました。
不明点があれば、連絡をお待ちしております。
チャンネル登録、よろしくお願いします!
仕様などはメーカーに直接お問い合わせください。