今回は、2024年7月に発売されたiPhoneに特化したスマホジンバル「Insta360 Flow Pro」について解説していきます。
動画モードで撮影する際に、初心者におすすめな設定などを解説いたします。
バッテリー
左上のボタン
では、それぞれのボタンについて解説をしていきます。
ハンドジェスチャー
自分が被写体になって 手をかざすと録画が始まる機能になります。
必要がある場合は「オン」、そうでないときは「オフ」にします。
「オン」にした状態で カメラに自分自身を追尾してもらいたい場合は、右端の「ハンドジェスチャー+自動追尾」を押しましょう。
ビジュアルの変更
こちらはカスタマイズ、いわゆる加工です。
メニューがたくさんあり、「なし」はその名の通り「フィルターなし」です。「自動」も選べます。
「明るくする」は美白効果、「リシェイプ」は輪郭を小さくする機能、「目」とか「鼻」は それぞれを大きくする機能になります。
それぞれ試してみてください。
カラーフィルター
たくさんプリセットが用意されていますので、色を加工して撮影したい方は押してみてください。
選択すると色が変わります。
良いフィルターがあれば、ぜひお試しください。
照明
フラッシュのような形のボタンは、動画モードだと「照明」になります。
左が照明「なし」、右が照明「あり」です。
夜に撮影する時にも便利ですので、この照明のボタンを覚えておいてください。
ジーニー
「編集ジーニーギャラリー」というそうですが、このボタンを押すとギャラリーが開き、編集テンプレートのようなものが用意されます。
「何を撮影していますか?」と聞かれているので「公園にいます」と言うと、音声を認識してくれます。
すると画面が遷移し、必要に応じてテンプレートを提案し、どのように撮影すればいいか、絵コンテのようなものができます。
その通りに撮影するとクリエイティブな動画ができる、という機能です。
ホームボタン
押すと、アプリ起動時のメイン画面に移ります。
メイン画面からカメラマークを押すと、画面が遷移して撮影が開始できます。
解像度・フレームレート
「1080 30FPS」というボタンをタップします。
解像度
こちらは「RES」と書いていますが「Resolution」(解像度)になります。
「4K」「1080P」「720P」と書いていますが、映像の大きさだと思ってください。
「4K」だと約4,000個のピクセルが横に並んだ映像が、「1080P」の場合は1,080個のピクセルが縦に並んだ映像が撮れるといった感じです。
「4K」はかなり大きいですが、「1080P」だと少し小さくなり、「720P」はさらに小さくなります。
スマホに容量がある方は「4K」でバンバン撮ると良いでしょう。容量が厳しい方は「720P」がおすすめです。
また、高画質でYouTubeやSNSにアップしたい方は「4K」になるかと思います。
ただ、SNSは大体小さい画面で見られますから、別に「1080P」でも遜色ないでしょう。
フレームレート
「FPS」というところですが、これは「Frames per second」で「1秒間に何コマで表しますか?」という設定になります。
選択肢としては「24」から「25」「30」「60」があります。
一般的には「30」fpsの動画が一番多いです。基本的には「30」で差し支えありません。
「24」を選ぶと映画っぽくなるため、エモい感じに仕上げたいときにおすすめです。
編集を後からしてスローを多用する方は「60」を選びましょう。1/2の速度にすると滑らかなスローになります。
マニュアル/オート撮影
初心者は「AUTO」でやりましょう。
「マニュアルでなにか画作りしたい」「明るさの調整したい」という方は、「マニュアル」を選択したうえで、撮影する地域によってシャッタースピードを選びましょう。基本的に西日本は「1/60」、東日本は「1/100」となります。
その設定でISO感度を「AUTO」にしておくと、このシャッタースピードで明るくしたいという時に、映像を明るくしてくれます。
しかし、購入してすぐにいろいろ試したところ、エラーが起こりうまく動きませんでした。
アップデートして改善したら「マニュアル」にして、地域に合わせたシャッタースピードを選択し、ISO「AUTO」で適宜撮影してみてください。
建物の中へ出入りする撮影が多い場合は「AUTO」一択でいいかもしれません。
皆さんの撮影スタイルに合わせて変えてみてください。
Flow設定
「マニュアル/オート撮影」の下にあるボタンをタップすると、Flow設定が開きます。
各設定項目について、それぞれ解説いたします。
Flowモード
Flowモードは、要するにジンバルのモードになります。
こちらに関して、初心者の方は「自動」で構いません。
フォローにするとスピードは速いですが、初心者の方はそんなにグルグル回したり、動かしたりはしないでしょう。
「自動」で撮影してみて、ジンバルの動きが足りなかったり、真横にずっと動かしたい場合は「フォロー」とか「パンフォロー」にしてみてください。
ズーム・ホイール
いろいろ試してみたところ、iPhoneでオート撮影をしている場合、基本的にフォーカスがずれる現象はなかなかありませんでした。「ズーム」が撮影しやすいと感じましたので、試してみてください。
ピントがよくずれる現象は、レンズを拭くなどの対策が必要になるかもしれません。
また、特殊な撮影をしている場合、例えば背景と洋服と自分の顔の色がよく似たような環境だと、フォーカスが合わないことはあり得るでしょう。
基本、初心者の方は「ズーム」で構いません。
カスタム
これは「オプションA」で良いです。
操作性が気に入らない場合は、適宜変えるようにしてください。
フォロー速度・ジョイスティック速度
初心者の方は「中速」が多分一番やりやすいと思います。
もしこれで撮影してみて、納得いかないのでしたら、変えてみてください。
ズーム速度
「低速」にすると、じわっとズームをかけてくれるというビデオカメラでできるような機能があります。
ちょっと演出時な撮影をしたい方は、ズーム速度を適宜いじって撮影してみてください。
追跡感度
撮影時、トラッキングして人物を追いかける時などの感度です。
こちらも、初心者の方は「正常」で良いでしょう。最初はいじらずに試してみてください。
馬追跡
「馬」と書いていますが、本当に馬などの四足歩行の猫や犬を検知する機能です。
ペットを撮影する時は「オン」にしておくと良いでしょう。
フロントカメラ自動追跡
iPhoneの背面レンズで撮影するのではなく、普段操作する液晶がついてる方のレンズ(フロントカメラ)です。
こちらで撮影する時に、人物などを自動で追跡するかの機能です。
フロントカメラで踊る場合は、こちらの機能を「オン」にしておくと良いでしょう。
追跡を維持
一瞬画面から消えたとしても追跡しようとするという機能です。
一人の人物をある程度消えても追いかけたいとき、人混みの中や車が前を通る可能性がある場合におすすめです。
こちらを使うときは、安全に配慮しなければなりません。周りの状態に気をつけながら撮影ください。
ジョイスティックを水平/垂直方向に反転
録画ボタンの右にある「ジョイスティック」の動きを、反対にするかどうかの設定です。
実際に触ってみて違和感がある場合は「オン」にすると良いでしょう。
Flow音声とバイブレーション
本体から流れてくる音声と、バイブレーションを切るかどうかです。
本当に微々たるものかもしれませんが、バイブレーションも長くするとバッテリー消費の原因になります。
また、いきなり音が鳴って、周りの人に見られる可能性もあります。
それらが気になる方は、「オフ」にすると良いでしょう。
自動校正・水平調整
「自動校正」はオススメの機能です。
撮影する前に自動校正を行ってジンバルの状態をリフレッシュすると、手ぶれ補正も正しくとれやすくなります。
都度、撮影前に試すことをおすすめします。
さらに「水平調整」は自動校正した上で、ジンバルにつけているスマホと接続するためのホルダーの位置が正しいかどうか判断できます。
「自動校正」を行い、スマホに対してのホルダーの位置が適切だと思ったところでカメラを構えて「傾いてる」と感じたら、「水平調整」で調整することをおすすめします。
Tracking Ring Light
NFCのLEDを光らせるかどうかの設定です。
様々な選択肢が表示され、「低」「中速」「高」などの中から選べます。
電池の消費の元にもなりますから、少しでも電池を長持ちさせたい方は閉じても良いでしょう。
ただ、操作時にシグナルを送ってくれる部分でもあります。
もし付けたい方は「低」にしておくと、バッテリーの消費が抑えられるでしょう。
一般設定
最後に3点リーダーボタンからのメニュー「一般設定」の解説していきます。
グリッド
上下に3分割するようなガイドラインが表示されます。
これは一般的に「三分割構図」という構図で撮影するためのガイドラインです。
このラインと交わっている4つの交点に被写体を持ってくると、構図的に安定すると言われています。
撮影初心者の方で、構図を少しでもかっこよく見せたい方は、この「グリッド」機能を使ってみてください。
明るさヒストグラム
チェック入れると、ヒストグラムで映像の明るさを確認できます。
適正な部屋の明るさだと、山々が大体真ん中あたりに寄ります。
この場合、ちょっと左側に寄っていますが、正常な映像はこういった形のグラフになります。
明るすぎる状態の映像を撮影すると、ヒストグラムの山々が右側に寄ってしまいます。
こういう状態だと明るすぎて、映像の質感が飛んで(なくなって)しまいます。
そのため、撮影時、特に白いものの質感がきちんと見えているかどうか、マニュアル撮影の時は気にします。
反対に極端に暗くすると、左側に山が寄ります。
オートで撮影してる時は、ヒストグラムを表示しなくても大丈夫です。
しかし、マニュアルで撮影する時は意図せず明るすぎたり、暗くし過ぎたりすることがあるでしょう。その判断における一つの基準だと思ってください。
自撮り反転
インカメラで撮影してる時に、左右を反対にするかどうかを選択します。
自動ポップアップ接続
「ポップアップタップをすると、insta360 Flowが近くにあるときに経由で自動的に接続されます」とのことです。
意図せず電池が消費されるのが嫌でしたら、切っておきましょう。
シーン認識・音声制御
この2つとも、初心者の方は切ることをおすすめします。
撮影時に、ジーニーの編集ギャラリーが自動的に提案してきます。それがあまりにも出るようなら、気が散って撮影に集中できないと思いますので、切られても良いでしょう。
適宜、このあたりチェックしてみてください。
Apple ProRes
こちらはプロ向けの機能になります。編集ソフトで本格的に編集したい方は、「ProRes」に入れて形式や設定を整えて撮影するようにしてください。
単純に撮影して、何もいじらずにSNSにアップするといった初心者の方は、切ってよいでしょう。
「ProRes」のチェックを「オン」にすると、映像が一個あたり重くなり、スマホの容量を圧迫してしまいます。
そういったことも含めて「オフ」がおすすめです。
GPS
位置情報の記録を有効にしておくと、バッテリー消費のポイントになります。
バッテリーの消費を抑えたい方は「オフ」で、どこで撮影をしたか埋め込みたい方は「オン」にしましょう。
クイックスタートガイド・チュートリアル・Flowボタン操作ガイド
この3つは、操作方法を学習する時に見るものです。
もし今回の記事やページ上部の動画を見て、さらにわからないことがあれば、こちらから公式さんが出している情報をチェックしてみてください。
録画中は画面を消灯
最後に、動画モードの時は録画中に画面を消灯する、という設定があります。画面が点灯した状態で録画をしますと、バッテリーの消費が激しくなります。
少しでも長く撮影したい方は、こちらを「オン」にしておくと良いでしょう。ぜひ設定してみてください。
設定をリセット
今までいろいろな操作の説明をしてきましたが、「何かおかしい」「うまく動かない」といった場合は、一旦設定をリセットするのもおすすめです。試してみてください。
最後に
以上、Insta360 Flow Proの動画バージョンの画面解説でした。
初心者の方にも使いやすい画面になっており、操作もすごくやりやすいという印象を受けました。
もし不明点がありましたら、YouTubeのコメント欄にて教えていただければ返すようにしますので、よろしくお願いします。