みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionを実践導入した感想と実際の使用方法」についてお伝えします。
実際に依頼があった仕事で、このカメラを導入しました。使ってみて分かったことがいろいろあるので、それを皆さんにご報告します。実際の撮影方法の例も解説していますので、そちらもご覧ください。
実践導入した感想
実践導入した感想としては、下記の3点です。
- 低照度の現場では向かない
- 色味を合わせることで他のカメラと併用できる
- 使いたいところだけを抽出して使う
順番に説明していきます。
1.低照度の現場では向かない
このカメラ自体「照明がしっかり焚かれている現場」や「屋外で撮影すること」を前提で開発されているのか、低照度の現場ではノイズが乗ったり、手ブレ補正が弱くなったりしてしまいます。
特に今回は水族館での撮影だったので、かなり暗かったです。我々の設定が少し甘かったというのもありましたが、改めて暗い現場で使用するカメラではないと思いました。
2.色味を合わせることで他のカメラと併用できる
実際に納品した動画をご覧ください。今回の撮影で使用したカメラは、Canon 5D Mark4とInsta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionです。
Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionの方が(標準モードの場合)、若干色味とコントラストが強い印象でした。そのため今回は、Canon 5D Mark4で撮影した素材を、Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionに合わせました。
このように色をしっかり合わせれば、動画自体のクオリティも上がります。上手く納品したい方は、色味の編集にもこだわってみてください。
3.使いたいところだけを抽出して使う
やはりこのカメラ自体、アクションカムよりも「VRカメラで手ぶれ補正が効く」という位置付けのようです。360度で撮影し、そこから自分が使いたいところだけを抽出して映像作品に組み込んでいく、という使い方になるでしょう。
編集の自動化など、可能性を感じるところもあります。今後のバージョンやアプリのアップデートに期待したいです。
実際の撮影方法
Insta360 ONE RS 1-Inch 360 EditionとiPhone12 Pro Maxで撮影したあと色を合わせ、どのように表現できるか試しました。
最初の1カット目は、視聴者の興味を引くようなダイナミックなカットを撮影したいので、ブームに接続したカメラを最大まで伸ばします。
次にカメラが地面に這うように撮影し、植物に近づくとそれをなめるようにしてカメラを高く持ち上げます。
このように撮影すれば、ドローンを飛ばしているかのような、ダイナミックな映像表現ができます。
この後、Insta360で「動きのある映像」とiPhoneで「詳細を説明するような狭い画」を1カットずつ撮影し、編集で映像を繋いでいきます。
実際の作品例
こちらが、実際に制作した30秒程度の作品になります。
調整内容
1-Inch 360 Edition
コントラストを少し上げる
- コントラストを上げる
- 全体の彩度を上げる
- 青色の彩度を少し上げる
まとめ
今回は、Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionを実践導入した感想と実際の使用方法をお伝えしました。
実際に、Insta360とiPhoneで撮影した素材を合わせた動画をご覧いただきました。このように、色さえ合わせればどのカメラとでも連携できます。
またこれはVRカメラという位置付けなので、広角を中心に説明的な映像を最初にし、そこからフィックス(固定)で詳細を説明する映像構成になら、かなりおすすめです。
ただし、初心者のファーストカメラには向きません。
この辺りをチェックして、皆さんも動画制作に励んでみてください。