【第2回:撮影基礎】動画制作講座レポート!e-とぴあ・かがわ様の依頼で開催しました!(全10回)

みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「情報通信交流館 e-とぴあ・かがわ」様からの依頼で、動画制作講座を開催しました。
このセミナーは、2022年10月1日から2023年2月4日までの全10回にわたって行われます。

対面講座日程

全日程 土曜日 13:30~16:30

  1. 10月1日(土)  終了
  2. 10月15日(土) 
  3. 10月29日(土)
  4. 11月12日(土) 
  5. 11月26日(土)
  6. 12月10日(土)
  7. 12月17日(土)
  8. 1月7日(土)
  9. 1月21日(土)
  10. 2月4日(土)

カリキュラム

2日目

撮影基礎

3日目

Premiere Pro基礎

4日目

After Effects基礎

5日目

デザイン

6日目

動画の企画方法実践

7〜10日目

制作

2日目の講座内容

2日目(10月15日)は撮影基礎です。撮影に関するカメラや照明の知識、さらにグリーンバックで撮影した素材をAfter Effectsを用いて合成する方法をレクチャーしました。

1.カメラの明るさや色の調整をするときに必要な設定項目

ビデオカメラ、一眼カメラで明るさを調整する項目は主に3つです。

  • f値
  • シャッタースピード
  • ISO感度

それぞれ推奨の設定数値としてはこちらです。

f値

ボケ感を出したい場合は3以下

シャッタースピード

西日本の場合=1/60
東日本の場合=1/50

ISO感度

100~1600の間で調整

明るさは基本的にシャッタースピードで調整して、F値で微調整するようにします。ISO感度はなるべく100で固定し、明るさが必要であれば1600以内で調整します。

次にビデオカメラ、一眼カメラで色味を設定する項目は、ホワイトバランスです。ホワイトバランスは、5200Kを基準として数値が小さくなると青っぽく(寒色)なり、数値が大きくなると赤っぽく(暖色)なります。

ホワイトバランスでの色味調整

早朝やクールな感じを表現したい場合は、ホワイトバランスを5200Kより高く、夕焼やレトロな感じを表現したい場合は、5200Kより低く設定してみてください。

2.レンズについて

レンズに関しては焦点距離の概念を理解することが大切です。
焦点距離とは、レンズの中心からイメージセンサーまでの距離のことで、焦点距離が短いほど広角、長いほど望遠となります。
一般的には、標準の画角を焦点距離50mmとしており、35mm以下は広角レンズ、85mm以上は望遠レンズとされています。

スマートフォンに関してはiPhone14 Pro/ProMaxの場合、レンズが3つ(望遠、広角、超広角)付いています。
iPhoneはメインカメラが広角レンズになっているため、1倍で撮影すると少し被写体が丸く見えたり、画角の周りが歪んだりしてしまいます。

1倍で撮影した写真
1倍で撮影した場合

インタビュー動画を撮影する場合や、人間の見た目に近づけて撮影したい場合は、2〜3倍程度ズームして撮影することをおすすめします。

3倍で撮影した写真
3倍で撮影した場合
iPhoneでインタビュー動画を撮影する方法

スマートフォンでズームする場合は、映った画像の一部を拡大して表示するデジタルズームのため、画質が荒れてしまいます。ビデオカメラ・一眼レフカメラで撮影する場合は光学ズームといい、レンズを動かして焦点距離を変化させているため、画質が荒れることなく映像を拡大できます。

自分がよく撮影するシーンや場面を考えて、カメラやレンズ選びをすることが大切です。

3.照明について

照明の焚き方については、一灯の場合は被写体と照明の位置が2等辺直角三角形になるようにし、できるだけ高いところから当てるように設置します。

被写体と照明の位置(一灯の場合)
参考画像

なぜ高い位置から照明を当てるのかというと、太陽や蛍光灯が天井についているように、普段から高い位置から光が当たるという環境に我々が慣れているからです。
なので照明は真横や下からではなく、できるだけ高い位置から当てるようにしましょう。

LEDの球の質も大切です。安い照明だと白色ではなく、少し緑っぽく見えます。LEDの球の質を測る指標として、演色性(CRI)というものがあります。

演色性とは商品を照明で照らした時に、対象の見え方が自然光に近いかどうかを表す数値で、0〜100で表されます。
100に近いほど太陽光に近いので、照明を購入する際はCRI=95以上を目安として選択してください。

4.グリーンバックで撮影したものを合成する方法

まずはグリーンバックを設置して、「サンポくん」を撮影してみました。

グリーンバックのサンポくん
実際に撮影した素材

次にAfter Effectsの機能を使って、背景のグリーンバックの色を抜いてみました。

After Effectsでグリーンバックの色を抜くのは、とても簡単です。After Effectsのエフェクトから「キーイング」→「Keylight(1.2)」を選択し、抜く色(今回は緑)を選ぶだけで、このように簡単に色を抜けます。

グリーンバックの色を抜いたサンポくん

背景を抜いた後は「サンポくん」の素材の下に好きな画像を入れて影をつけてあげると、簡単に合成できます。

紅葉の背景とサンポくん
合成後の映像例

講座に参加された方の様子

今回参加された受講者の方には、実際にカメラや照明、After Effectsを触って体験していただきました。

特にカメラの設定に関しては、初心者の方には難しいことも多かったと思います。ですが、メモを取る方や積極的に質問される方が多く、より理解が深まったと思います。

次回(10月29日)は、Premiere Proの基礎講座です。受講生のみなさんとPremiere Proを活用して、動画の実践的な作り方をレクチャーしていきます。

次の回のレポートはこちら

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