【第3回:Premiere Pro基礎】動画制作講座レポート!e-とぴあ・かがわ様の依頼で開催しました!(全10回)

みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「情報通信交流館 e-とぴあ・かがわ」様からの依頼で、動画制作講座を開催しました。
このセミナーは、2022年10月1日から2023年2月4日までの全10回にわたって行われます。

対面講座日程

全日程 土曜日 13:30~16:30

  1. 10月1日(土)  終了
  2. 10月15日(土) 終了
  3. 10月29日(土)
  4. 11月12日(土) 
  5. 11月26日(土)
  6. 12月10日(土)
  7. 12月17日(土)
  8. 1月7日(土)
  9. 1月21日(土)
  10. 2月4日(土)

カリキュラム

3日目の講座内容

3日目(10/29)はPremiere Proの基礎講座です。Premiere Proの操作画面の解説から、素材のカット方法や音の編集方法、あとは動画編集で便利なエフェクトについて解説しました。

1.PremiereProのパネルの説明

まずは、編集で主に使用する8つのパネルについて解説します。

Premiere Pro パネル 1〜6
プロジェクトパネル

1.プロジェクトパネル

ビデオクリップ、オーディオファイル、グラフィック、静止画像、シーケンスなど、素材の管理を行う場所です。

プログラムモニター

2.プログラムモニター

タイムラインパネル内のシーケンスが表示され、編集の結果を再生して確認することができます。

エフェクトパネル

3.エフェクトパネル

タイムラインパネル内のシーケンスが表示され、編集の結果を再生して確認することができます。

ツールパネル

4.ツールパネル

ここにあるツールを選択して、素材をカットしたり、図形やテキストを入力します。

タイムラインパネル

5.タイムラインパネル

動画素材や音楽素材、グラフィックなどを並べて編集する、メインの作業場所です。

エッセンシャルグラフィックスパネル

6.エッセンシャルグラフィックスパネル

テキストやシェイプの色やストローク、シャドウを調整したり、素材のレイヤーを変更したりできます。

Premiere Pro パネル 7〜8
エフェクトコントロールパネル

7.エフェクトコントロールパネル

タイムライン上にある素材の位置や大きさ、回転、不透明度などの数値を設定します。

ソースパネル

8.ソースパネル

選択した動画や写真の素材のみを再生して確認できます。

2.シーケンス設定

初心者の方におすすめなシーケンスの設定はこちらです。

オススメシーケンス設定(横動画の場合)
横動画の場合

このシーケンス設定の中でも、特に重要な設定項目はこちらです。

編集モード

カスタム

タイムベース

30.00フレーム/秒

フレームサイズ

1920×1080(縦動画の場合は1080×1920)

ピクセル縦横比

正方形ピクセル(1.0)

シーケンスの設定がわからない方は、是非参考にしてみてください。

3.カット/シーン/シーケンスについて

映像作品は以下の図のように構成されています。

映像作品の構成図
カット

動画構成の最小単位のことで、一回録画ボタンを押して録画を切るまでのことを指します。(本で例えると単語や文字)

シーン

カットが集まったもので、時間や場所で区切ることが多いです。(本で例えると段落や文章)

シーケンス

シーンが集まったもので、起承転結の「起」の部分のみを表すなどします。(本で例えると章)

そして、このシーケンスが集まって映像作品が完成します。

4.主音声/効果音/BGMの音量設定について

各音声の音量設定は、動画を制作する上でかなり重要です。この設定がしっかりできていないと、BGMが大きすぎて主音声(演者の声)が聞こえなかったり、効果音が大きすぎてびっくりしたりします。

私がおすすめする、各音声の音量はこちらです。

  • 主音声-3dB
  • 効果音-6dB
  • BGM -18dB〜-24dB

ただ、これはあくまでも目安です。演者の声が低い場合は、通常よりも小さく聞こえることがあります。視聴者の年齢によっては、聴力低下のため聞こえにくい場合もあるでしょう。
音声の音程やターゲット層の年齢に応じて、微調整を行ってください。

音量の調整方法は、以下の通りです。

音量を調整したいクリップを選択肢して、右クリックから「オーディオゲイン」を選択
右クリックで「オーディオゲイン」を選択
すべてのピークをノーマライズ」という設定項目に、先ほど紹介した数値を入力
オーディオゲイン 設定
主音声の場合は、-3dBにして「OK」をクリック。

この辺りの各音声の音量設定をしっかりして、視聴者にストレスを与えない動画制作を心がけましょう。

5.自動文字起こし機能

Premieren Proには、便利な自動翻訳機能というものがあります。この機能を駆使することで、面倒な文字起こしの作業がかなり短縮されます。精度も高く、アナウンサーのように滑舌が良い方は、ほぼ100%翻訳されます。是非活用してみてください。

自動文字起こし機能の使い方

「テキストパネル」の「キャプション」から「シーケンスから文字起こし」を選択
シーケンスから文字起こし
文字起こししたい言語と、音声クリップがあるオーディオの位置を選択。
自動文字起こし 言語 オーディオ選択
文字起こし完了。必要に応じ、誤字の修正を行う。
文字起こしウィンドウ
CC」と書かれたボタンを押し、「キャプションの作成」パネルを表示。
キャプションの作成
ここはお好みで設定後、「作成」を選択。これでタイムライン上にテロップを表示する。
テロップがタイムライン上に追加され、プログラムモニターにも表示される。
テロップがタイムライン上に追加完了

6.オーディオリミックス

オーディオリミックスとは、楽曲を動画の尺に合うように自動で調整してくれる機能です。この機能を使うことでBGMの汎用性が高くなり、動画の長さに合うBGMを新たに探したり、終わりをフェードで誤魔化さなくて済むようになったりします。
とても便利な機能なので、是非活用してみてください。

オーディオリミックスの使い方

「ツールパネル」から「オーディオリミックスツール」を選択
オーディオリミックスツールボタン
動画の長さに合わせてBGMのクリップを調整する
BGMのクリップ調整
自動でBGMの尺が調節され、動画の終わりに合わせられる。
BGMの長さを動画の終わりまで伸ばす

7.キーフレームアニメーション

続いて、キーフレームアニメーションの打ち方をお伝えします。
今回はこちらの動画のように、テロップが左から右に表示されるアニメーションの付け方を参考に解説していきます。

テロップを入力して「エフェクトコントロールパネル」を表示
エフェクトコントロールパネル表示
アニメーションの終了部分で「エフェクトコントロールパネル」の「位置」の右側にある「時計マーク」をクリック
アニメーションの開始
今回は1秒後にテロップが真ん中に表示されるようにするため、再生バーを01:00のところまで動かして時計マークをクリック。
アニメーションの開始位置で「アニメーションの追加ボタン」をクリック
アニメーションの追加
1秒かけて左から右に動くようにするため、再生バーを00:00のところまで動かし、テロップの位置を画面から消えるまで移動させたら、「アニメーションの追加」をクリック。
完成

すると、このようなテロップアニメーションをつけられます。

アニメーションは「位置」以外に「スケール」、「回転」、「不透明度」なども追加できます。いろいろ試してみてください。

8.動画の書き出し方法

最後に、動画の書き出しについてお伝えします。書き出しの設定がよくわからない場合は、「H.264」形式を選択しましょう。「H.264」は、ほとんどのメディアやモニター・パソコン等で表示できるのでおすすめです。

動画の書き出し H264

講座に参加された方の様子

今回参加された受講者は、ほとんどの方がPremiere Proを使用したことがない初心者です。Premiere Proのパネルやキーフレームの概念など、一から丁寧に解説を行いました。

初心者の方にとっては、覚えることが多く大変だったでしょう。しかし、メモを取ったり、疑問を積極的に質問したりする方が多かったので、より理解が深まったと思います。

次回(11/12)はAfter Effectsの基礎講座です。受講生のみなさんと、After Effectsの基本的な使い方から実践的な動画の作り方まで、詳しくレクチャーしていきます。

次の回のレポートはこちら

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