Adobe Stockを活用してクオリティの高いショート動画を作る方法

みなさまこんにちは。株式会社火燵です。
今回はPhotoshopとPremiere Proを使って、Adobe Stockの素材を活用したショート動画を作るコツをお伝えします。

完成品はこちらです。

上記のショート動画の制作過程をたどりながら、解説していきましょう。

Adobe Stockから画像を探してダウンロード

ショート動画に使用しているカメラ画像

まずは、ショート動画で使っている赤枠で囲ったこのカメラの画像を、どのように作成してPremiere Proの中に挿入しているか、説明します。

Adobe Stockにアクセスします。
Adobe Stock トップページ
クリックでAdobe Stockのサイトに移動します。
検索窓に”カメラ”と入力し、検索します。
Adobe Stock 「カメラ」で検索
使用したいものを探します。
Adobe Stock カメラでの検索結果
カメラの画像やイラストが出てきます。今回はこちらを使用しました。
使用するものを選択してダウンロードします
Adobe Stock 素材選択 ダウンロード画面

Adobe Stockのライブラリ機能を活用しよう!

ここで、Adobe Stockのライブラリ機能を説明します。

検索窓でほしい素材(”カメラ”など)を入力すると、検索結果一覧が表示されます。
Adobe Stock 「カメラ」での検索結果
いいなと思うものがありましたら、「ライブラリに保存(ハートボタン)」を押します。
Adobe Stock ライブラリに保存
「ライブラリに保存されました」という通知が来ます。
Adobe Stock ライブラリに保存 通知表示

「ライブラリに保存されました」の通知にある「管理」ボタンをクリックすると、保存しておきたいライブラリのグループ先を指定できます。

Adobe Stock マイライブラリ グループ選択

画面右上の「マイライブラリ」メニューから、過去に作ったグループを選択します。

Adobe Stock ライブラリ グループ 一覧
今までライブラリグループに保存した素材を確認できます。

保存したものと他の素材を照らし合わせて、テイストやデザイン、雰囲気などに合うかどうかチェックするのにも優れています。参考にしてみてください。

素材をPhotoshopで加工する

ダウンロードした素材を、Photoshopで開きます。
Photoshopでダウンロードした素材を開く
白い部分を削除します。

クイック選択ツールで「被写体を選択」をクリックし、カメラだけ選択します。

1.クイック選択ツール 2.被写体を選択 3.選択範囲を微調整する
被写体をクリックしただけではうまく選択できないときは、「被写体を選択」の右隣にある「選択とマスク」などのツールで選択範囲を調整します。
切り抜きが完成しました。
Photoshop カメラの写真 切り抜き完了

画像ファイルを小さくする

次に、この切り取ったカメラの画像をPremiere Proに読み込みます。
しかしこのまま読み込むと、ファイルサイズが大きいため、動作が重くなってしまいます。

Photoshop イメージ→画像解像度 メニュー

そのため「イメージ」→「画像解像度」メニューで、画像サイズを小さくします。

Photoshop カメラ素材写真 解像度 変更前  5,094x3,639
現在幅が5,094ピクセル、高さが3,639ピクセルと、大きな解像度になっています。
Photoshop カメラ素材写真 解像度 変更後  1,900x1,357
幅を1,900ピクセルに変更しました。OKをクリックします。

上書きせずに、別名で画像を保存します。今回は「カメラ.psd」とつけました。

加工した画像をPremire Proに配置する

Premiere Proで、先ほど保存した「カメラ.psd」を読み込みます。
Premiere Pro ファイル→読み込み
Premiere Pro カメラ.psd 読み込み
「すべてのレイヤーを結合」を選択して「OK」をクリックします。
Premiere Pro ファイル読み込み すべてのレイヤーを結合
位置や大きさを調整して配置します。
Premiere Pro カメラ画像 配置
カメラの画像 配置 ドロップシャドウなし

ただカメラの画像を配置しただけだと不自然です。
ドロップシャドウを付けることで、この紙の上にカメラがある感じを表現します。

Premiere Pro カメラ.psd ドロップシャドウ調整

ドロップシャドウを設定し、お好みの雰囲気が出せたら、微調整して完了です!

うまくドロップシャドウをつけるコツ

サンプル 完成動画

ショート動画のこの場面を使い、ドロップシャドウについて詳しく解説します。

ショート動画の一場面 それぞれの画像に違う数値のドロップシャドウをつけた場面

こちらでは、それぞれの素材に違う数値のドロップシャドウを付けています。

あえてドロップシャドウをつけずに、フラットでイラスト的な表現をすることがあります。
ですが、ドロップシャドウを付ければ、ものがそこに存在するかのようなリアリティーや、立体的な空間表現ができます。

ショート動画の一場面 それぞれの画像に違う数値のドロップシャドウをつけなかったパターン

こちらは、ドロップシャドウがないパターンです。このように、写真素材を切り抜いて配置しただけだと、不自然に見えることがあります。

人間は、無意識のうちに視覚から影をとらえて、現実空間を把握しています。そのため、影があると違和感を覚えにくいのです。つまり人間にとっては、影を常に見ているのが常識といえます。

ですから、立体物としての影を追加すれば、動画の中身をより立体的、空間的だと認識するのです。

光の強さを表現する

立体感表現の強弱としてドロップシャドウで表現できるのは、まず光の強さです。

ヤシの葉の影に夏のサングラス、黄色の背景に日光、休日のバケーション。
真夏のような照りつける太陽だと、影の色はより黒くはっきりした境界線となって現れます。
観葉植物とカーテン
窓際のカーテン越しの淡い光の場合、境界線もわからない薄い色の影となります。
Premiere Pro ドロップシャドウ 設定 不透明度 柔らかさ
影の濃さや広がり方の違いは、不透明度柔らかさの項目で調整します。

影の向きを調整する

カーテン越しの窓の光に照らされた机の上にあるマグカップとスマートフォン

影の向きも調整できます。
窓の位置と反対方向に影をつけると、よりリアリティが生まれるでしょう。

Premiere Pro ドロップシャドウ 設定 方向
影の向きは、方向の項目で調整します。

背景からの距離を表現する

次に、背景に対して距離感を表現しましょう。

ショート動画 一場面 「旅行」の紙切れのドロップシャドウ拡大

例えば、この「旅行」と書いてある紙きれは、背景のベージュの紙素材の上にふわりと乗っており、その上にはポラロイド写真が重なっていることをドロップシャドウで表現しています。

Premiere Pro ドロップシャドウ 設定 距離 13.0
距離の項目で設定しています。「旅行」と書かれた紙切れの場合は、低い数値にしています。
ショート動画 一場面 スタンプ部分
スタンプにはドロップシャドウを付けないことで、紙までの距離がなく、スタンプが押されてるのを表現しています。
ショート動画 一場面 カバンのドロップシャドウ拡大
カバンは、紙素材やポラロイド写真よりも立体感があるため、影がしっかり落ちています。
ショート動画 一場面 飛行機のドロップシャドウ拡大
飛行機は、背景のベージュの紙素材からかなり距離があるため、離れた位置にドロップシャドウを落としています。
Premiere Pro ドロップシャドウ 設定 距離 433.0
このように、距離の項目の数値を大きくすれば、背景から離れたオブジェクトの表現ができます。

最後に

以上、Adobe Stockの素材を活用したショート動画制作のコツを解説いたしました。
完成した動画はこちらです。

完成動画

Adobe Stockには1億点以上もの素材があり、クオリティが高いものばかりです。ライブラリ機能も非常に便利ですので、是非ご活用ください。

最初のうちは、濃くして目立つように使いがちなドロップシャドウですが、空間を意識し適度に設定すると、クオリティがワンステップが上がります。いろいろと試して、目を引くような動画を作っていきましょう。

ショート動画の制作でお困りの方やお悩みの方、ご質問や不明点がある方は、お気軽にお問い合わせください。ご相談にお答えいたします。

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