フォームからの迷惑な営業メールを減らそう!4つの対策と実施結果

皆様こんにちは。株式会社火燵です。
今回は弊社で実際に行った、お問い合わせフォームからの営業メールを減らす施策と、その結果をご報告いたします。

お問い合わせフォームから届く営業メールに困っていませんか?

サイトやブログなどがある方の多くは、お問い合わせフォームを設置していると思います。フォームへの送信があると、通知が届くように設定している方もいるでしょう。

弊社でもフォームを設置しており、送信の通知が来ると喜ばしい気持ちになります。お仕事をいただけるきっかけになりますし、成果の証といえますからね。

ただしそれは、お問い合わせやご相談などの内容に限ります。
頂いたお問い合わせメールの冒頭で、以下のような文が目に入り、がっかりしたことはございませんか?

「是非、御社と契約を結ばせていただきたく・・・」
「○○のお仕事に興味は・・・」
「○○キャンペーン実施中!」

こういった文言で始まる場合、ほぼ100%営業メールです。

弊社にも、多くの営業メールがフォームを介して届きました。そのうち、80%以上が営業メールだった月が何回もあります。

営業メールは成果分析やお客様の声を阻害するノイズ

お問い合わせフォームは、自社のサービスや事業、商品などをお使いいただくお客様のために設置しています。企業やフリーランスが売り込む場ではございません。
そのため、営業メールは通知や成果分析の邪魔になります。
さらに営業メールでお客様の声が埋もれると、確認や返答の遅れに繋がり、評判や売上に影響が出る可能性があります。

弊社では毎月の始めに、お問い合わせフォームからいただいた内容を分類し、以下などの解析を行います。

  • どのサービスへのお問い合わせが多かったか
  • 実際に成約へ至ったのは何件か
  • 行った施策は成果に結びついたか

それらの結果を元に、今後の運用に繋げます。
営業メールは、その分析において除外対象です。その割合が増えてしまうと、本当に施策の効果があったのか、判断が難しくなります。

このように、お問い合わせフォームからの営業メールは、基本的に歓迎されるものではありません。

行った4つの施策

その営業メールを減らすために、弊社では以下4つの施策を行いました。

検索結果に表示されないようにする

Googleなどの検索エンジンからフォームへ直接アクセスしてこないように、下記のタグを<head></head>の中に挿入します。

<meta name="robots" content="noindex,nofollow" />

すると、どんなキーワードを入れて検索しても、ページが表示されなくなります。

これで、直接検索からフォームに営業をかけてくる業者を減らせます。
WordPressでしたら、専用のプラグインを入れて設定しましょう。

meta noindex nofollow
弊社サイトでは、WordPressのSnow Monkeyテーマの機能でnoindexとnofollowを設定しているため、このような記述になっています。

注意文を掲載する

営業メールを送信しようとする方に向けて、フォームの上に注意文を掲載し、少しでも送信を躊躇させます。

フォーム上部に掲載していた注意文
最初は「返信しないから営業メールは無駄ですよ」といった旨を記述していました。

これで本当のお問い合わせメールの割合(営業を除くメール)が、14.3%から37.5%に増加しました。
しかし、翌月には営業以外のメールはそれ以上増えず(31.8%)、目立った効果は出ませんでした。

そこで、下記2つの施策を行いました。このうちの一つが大きな成果を出します。

営業専用フォームを設置する

こちらが最も大きな効果が出た施策です。

先程は「営業メールが邪魔」と述べましたが、売り込みメールの中には、仕事と売上につながるいい提案もありました。年間で3〜5件くらいは営業メールに返信し、サービスを利用しています。

そのようなケースもあるため、営業メールでの提案自体に感謝はしています。ですが、全てに返信はできません。
数が多いと全て閲覧するのは難しく、1通あたり5秒くらいしか見られません。

できれば、営業とお客様からのメールは分け、効率よく仕事をしたいところです。
そこで、営業専用のメールフォームを設けました。

営業メールを送信しようとする方へのメッセージ
お問合せのフォーム冒頭には、そちらへの誘導メッセージを目立つように記載しています。
お問い合わせフォームのタイトルに「お客様専用」を追記
さらに、お問合せフォームがお客様に向けたものだと強調するため、ページのタイトルに「お客様専用」を追加しました。

プライバシーポリシーに強い警告文を掲載する

あわせて、プライバシーポリシーにも警告文を追記しました。

プライバシーポリシーに追記した文章
「営業メールを何度も送信していると金額を請求します」と強めの文章にしています。

実施前とその後の結果

施策を行う以前から、合間で施策を行った8月末までのデータです。

営業+α営業以外施策
2022年1月83.3%16.7%初め頃 検索結果に出さないようにする
2022年2月80.0%20.0%なし
2022年3月85.7%14.3%末頃 注意文掲載
2022年4月62.5%37.5%なし
2022年5月68.2%31.8%末頃 注意文デザイン強調
2022年6月37.5%62.5%初め頃 営業専用フォームを設置・プライバシーポリシーに追記
2022年7月52.0%48.0%初め頃 お客様フォームを目立たせる
2022年8月60.0%40.0%なし
「営業以外」はお客様からのメール

どの施策も、行った後は営業以外のメールの割合が増加しました。
特に営業専用フォームの設置直後は、営業メールが前月よりも14.5%ほど減少し、大きな効果が表れているのがわかります。

他にこんな施策も

弊社では行いませんでしたが、他にはこのような対策もございます。

  • 「営業メールではない」というチェックをつける
    他のサイトでは「効果が出た」という記事がいくつか見られました。
  • 海外からのアクセスやフォームの送信をブロックする
    スパムメールは海外からが多いため、アクセスごとブロックすると効果は高いです。事業などの関係で海外からのアクセスをブロックしたくない場合は、営業メールが多い個別のIPアドレスをブロックするといった対策が良いでしょう。
  • フォームに禁止ワードを設定する
    「営業」など、営業メールでよく使われるワードを禁止にすると、効果があるそうです。
  • 営業メールの送信者に直接クレームを入れる
    弊社も一件だけ送ったことはあります。以後、その業者からは今のところ来ていません。

まとめ

もし営業メールにお困りでしたら、今回ご紹介した4つの施策を行ってみてはいかがでしょうか。

  • 検索結果に表示されないようにする
  • 注意文を掲載する
  • 営業専用フォームを設置する
  • プライバシーポリシーに強い警告文を掲載する

専用フォームの効果は最も高かったため、おすすめの施策です。
お客様からのお問い合わせだけでなく、営業メールも受け入れたいなら最適です。この施策を行ったおかげで、お客様と営業メールの仕分けがしやすくなりました。

新しいフォームの設置が難しいようでしたら、検索結果の非表示と、既存フォームとプライバシーポリシーに警告文を掲載するだけでも効果はあります。ぜひお試しください。

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