【初心者必見!】Premiere Pro基礎講座 画面解説編 | 基本操作やパネルを徹底解説

今回は、Premiere Proを初めて触る方や動画編集未経験の方向けに、効率的かつ実践的にスキルを習得できるよう、基礎から丁寧にお教えいたします。

この記事で学べる内容
  • Premiere Proのインターフェースや各パネルの役割
  • 動画編集に欠かせない基本的な操作方法
こんな方におすすめ
  • 動画編集が初めてでゼロから学びたい方
  • YouTubeショートやSNS向けの動画制作をしたい方
  • 短時間で効率的に編集スキルを身につけたい方

こちらでは、Premiere Proを起動したときの初期画面から、編集画面と各パネルの機能を解説しています。

この講座は下記でも視聴可能です。

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上記の動画は長いため、各項目ごとに分割したものをそれぞれ下記で掲載しております。
動画の補足として、説明文も掲載しております。合わせてご覧ください。

A01 はじめに

この講座は「Premiere Pro 基礎講座:ショート動画編集 入門編」です。
動画編集未経験の方や、Premiere Proを初めて触る方を対象に、短時間で効率よくショート動画の編集方法を学べる内容となっています。

特にタイムパフォーマンスを重視し、プロ向けの専門的な解説を省き、実際に編集作業を進めながらスキルを身につけられる構成です。

主に解説する内容
  • テロップと効果音の組み合わせ
  • インサート(実写部分に画像や別の映像を挿入する手法)
  • AI機能(自動文字起こし、リミックスツール)を活用した効率的な編集方法

講座は大きく以下の2つのセクションに分かれています。

  1. Aセクション: Premiere Proのワークスペースや編集画面の基本を解説
  2. Bセクション: 編集作業の具体的な手順を解説

この講座には個別サポートも付いており、不明点があれば遠慮なく質問可能です。これまでのサポート実績として、導入企業の購入率が2倍に増加したり、受講者が3倍に増えた成功事例もあります。

サポート実績

A02 初期画面パネルの解説

Premiere Proを起動すると、初期画面が表示されます。この画面は、動画編集を始めるための操作やプロジェクト管理ができる重要なエリアです。以下に初心者向けの使い方を簡単にまとめました。

初期画面の右上:アイコンとチュートリアルボタン

Premiere Pro 初期画面 右上のアイコン

右上のアイコン
ご自身のAdobeアカウントに関連した情報を確認するためのものです。このアイコンからPremiere Proの契約状況を確認したり、アカウントの管理を行うことができます。

Premiere Pro 初期画面 「学ぶ」ボタン

チュートリアルボタン
アイコンの隣にあるプレゼントボタン(チュートリアル)は、Premiere Proを学ぶための公式コンテンツにアクセスできます。「学ぶ」という項目から、チュートリアル用のプロジェクトを立ち上げることが可能です。

初期画面の下部:プロジェクト管理エリア

Premiere Pro 初期画面 過去に開いたプロジェクトと検索ボタン

過去に開いたプロジェクト
初期画面の下部には、これまでに開いたプロジェクトの一覧が表示されます。このエリアでは、過去の編集作業を簡単に再開することが可能です。
もし目的のプロジェクトが見つからない場合は、検索窓にキーワードを入力して検索することもできます。たとえば、「過去に作ったインタビュー動画を編集したいけど、ファイルが見つからない…」という場合には、この検索機能が役立ちます。

初期画面中央:プロジェクト作成・編集を始めるボタン

Premiere Pro 初期画面 「新規プロジェクト」「プロジェクトを開く」ボタン

新規プロジェクト
中央に表示される「新規プロジェクト」ボタンは、編集作業を新たに始める際に使用します。新しい動画編集の「仕事のまとまり」を作成するためのステップであり、これが編集作業の出発点となります。

プロジェクトを開く
過去に作業したプロジェクトを再開する際に使います。Premiere Proのファイルをダブルクリックするだけでもプロジェクトを開くことが可能です。

プロジェクトとシーケンスの概念

Premiere Proでは、「プロジェクト」は仕事全体の大きな枠組み、「シーケンス」はその中の個々の動画単位を指します。たとえば、プロジェクト名を「駅前ビル開発プロジェクト」にした場合、シーケンスとして「インタビュー動画」や「記録動画」などを管理します。

チームプロジェクトについて

  • 初心者向けの注意点
    初期画面には「チームプロジェクト」というオプションもあります。これは、プロジェクトを複数人で共有しながら作業を進めるための機能ですが、初心者の段階でいきなり使うことはおすすめしません。チームでの作業には、インターネットやファイル共有の基本知識が求められるため、まずは個人での編集作業に慣れることが大切です。
  • チームプロジェクトのイメージ
    チームプロジェクトは、Googleスプレッドシートのように、同じファイルを複数人で編集できる仕組みです。Premiere Proに慣れて、動画の投稿や編集作業を一通り理解した段階で、この機能に挑戦するのが良いでしょう。

初期画面の活用ポイント

  1. 最初はシンプルな操作を心がける
    初期画面では、「新規プロジェクト」と「プロジェクトを開く」のボタンを中心に活用すれば十分です。チュートリアルを試しながら、少しずつ操作に慣れていきましょう。
  2. 検索機能を活用
    過去のプロジェクトを効率的に探すために、検索窓の使用がおすすめです。
  3. 整理整頓で作業効率UP
    保存するプロジェクトや素材は、わかりやすいフォルダ構成を心がけることで、編集作業がスムーズになります。

まとめ

Premiere Proの初期画面は、動画編集の入口となる重要な部分です。まずは「新規プロジェクト」を作成して編集を始め、Premiere Proの使い方に慣れていきましょう。

A03 プロジェクトを開く

Premiere Proで「プロジェクトを開く」を選択すると、過去に作成したプロジェクトを再び編集できるダイアログが表示されます。
この機能を使うことで、作業途中のプロジェクトを続けて編集したり、以前のプロジェクトを参考にした新しい作業を始めたりすることが可能です。

操作方法

  1. 「プロジェクトを開く」ボタンをクリックすると、フォルダが表示されます。
  2. 自分のPCや外付けデバイスからプロジェクトファイル(拡張子は .prproj)を選択します。
  3. プロジェクトを開くと、編集内容がそのまま再現され、作業を再開できます。
プロジェクトを開く フォルダ一覧

プロジェクトファイルを管理するポイント

  • フォルダ整理: プロジェクトファイルを用途や日付ごとにフォルダ分けしておくと、後から探しやすくなります。
  • バックアップ: 重要なプロジェクトは、外部ドライブやクラウドにバックアップを取ると安心です。

A04 新規プロジェクトを開く

Premiere Proで編集作業を開始する際、最初に行うのが「新規プロジェクト」を作成することです。このステップでは、編集に必要な基本設定を行い、スムーズに作業を進められる環境を整えます。このセクションでは、新規プロジェクトの作成手順と設定のポイントについて詳しく解説します。

手順

Premiere Proの初期画面で「新規プロジェクト」ボタンをクリックすると、以下のような画面が表示されます。この画面で基本的な設定を行い、編集作業の準備を整えます。

Premiere Pro 新規プロジェクト作成画面
  1. プロジェクト名
    ここではプロジェクト名を設定します。お仕事の名前やプロジェクト名を入力してください。例えば「〇〇商事様」や「◯◯プロジェクト」などです。
  2. 場所
    編集する素材やプロジェクトファイルの保存場所を指定します。ローカル(PC内)や外付けHDD、SSDを選びましょう。特に動画編集では、クラウドに保存された素材を直接使用すると、作業スピードが低下する原因になるため注意が必要です。
  3. テンプレート
    Premiere Proには、ソーシャルメディアやYouTube向けのテンプレートが用意されています。
    ショート動画を作成する場合は、Social Media Template Project.proprojを選択すれば、スマホで見やすい縦長動画を簡単に作成できます。テンプレート内のガイドラインを活用して、文字や映像が見切れないようにデザインしましょう。
読み込みモードの設定

初期設定では「読み込みモードをスキップ」がオンになっていますが、必要に応じてオフにして素材の自動整理やコピーを有効にすることも可能です。

テンプレートの活用例

Premiere Proでは、さまざまなテンプレートが用意されています。特にソーシャルメディア向けテンプレートは、初心者でも簡単にプロ仕様の動画を作れる便利なツールです。

Social Media Template Project.proproj

Social Media Template Project.proprojテンプレートには、動画がスマホで再生された際に見切れる部分が表示されています。このガイドラインを活用することで、文字やデザインがスマホ画面で正しく表示されるように調整できます。

プロジェクト作成時の注意点

Premiere Pro プロジェクト作成画面 左メニュー
  • ローカル保存を優先
    クラウドに保存された動画素材を直接編集すると、読み込み速度が遅くなり、編集に支障をきたすことがあります。必ず動画素材をPCや外付けHDDに保存してから編集を始めましょう。
  • お気に入りフォルダの活用
    よく使うフォルダを「お気に入り」に登録しておくと、次回以降の作業でフォルダを素早く開けるようになります。保存先を整理するだけで、作業効率が大幅にアップします。

メディアの読み込み設定

Premiere Proでは、素材を効率的に管理するために、プロジェクト作成時の読み込み設定をカスタマイズできます。以下のオプションを理解しておきましょう。

Premiere Pro プロジェクト作成時の読み込み設定 メディアを整理

メディアを整理
プロジェクトを立ち上げる際に、「メディアを整理」オプションを選んでおくと、プロジェクトフォルダ内に整理された状態で素材を読み込むことができます。

Premiere Pro プロジェクト作成時の読み込み設定 メディアをコピー

メディアをコピー
「メディアをコピー」オプションを使うと、オリジナルの動画素材をコピーして編集を行うことができます。これにより、元のファイルを保護しつつ、編集作業を進めることができます。

Premiere Pro プロジェクト作成時の読み込み設定 シーケンスを新規作成する

シーケンスを新規作成する
新しいシーケンス(編集のためのタイムライン)が自動的に作成され、メディアをインポートした時点からすぐに編集を開始できるようになります。新規シーケンスを作成する際には、設定する解像度やフレームレートなど、プロジェクトに最適な設定を選ぶことができます。

Premiere Pro プロジェクト作成時の読み込み設定 自動文字起こし

自動文字起こし
読み込む素材に対して、Premiere Proの自動文字起こし機能を設定できます。複数のスピーカーがいる場合でも識別できるため、字幕作成やナレーションの編集が効率化します。

編集環境を整えるポイント

  • 素材の保存場所を統一
    プロジェクトファイルと動画素材を同じフォルダ階層内に保存することで、編集作業がスムーズになります。素材が散らばらないよう、プロジェクトごとに整理しておくことをおすすめします。
  • 作業スピードを意識
    素材のコピーや自動整理を行う際には、処理に時間がかかる場合があります。余裕を持った作業スケジュールを立てることが大切です。

まとめ

Premiere Proの新規プロジェクト作成は、しっかりとした設定と整理が求められます。初心者の方でも、基本的な設定を覚えることで、スムーズに作業を進めることができるでしょう。特に、プロジェクト名や保存場所、テンプレートの選択は重要なポイントです。今回紹介した基本的な設定を参考に、効率的な編集作業を始めてみましょう。

A05 初心者の使用頻度が低いパネル

Premiere Proには多くのパネルが用意されていますが、初心者の方が頻繁に使うものは限られています。最初は必要なパネルだけを表示させ、その他のパネルは非表示にすることで、作業効率が上がります。

初心者が使う機会が少ないパネル

  • 学習パネル
    Premiere Proの基本操作やチュートリアルが確認できるパネルです。ただし、操作に慣れてしまえば不要になるため、初期段階で活用した後は非表示にするのがおすすめです。
  • イベントパネル
    エラー内容や通知が表示されるパネルですが、通常の編集ではほとんど使いません。必要に応じて表示すれば十分です。
  • タイムコードパネル
    映像のフレーム番号や時間を詳細に確認できるパネルですが、通常の編集ではプログラムモニター内で確認できるため、個別のパネルとして表示する必要はあまりありません。
  • マーカーパネル
    タイムライン上で設定したマーカーの一覧を表示するパネルです。複雑なプロジェクトでマーカーを多用する際には便利ですが、初心者の段階ではあまり必要ありません。
  • 進行状況パネル
    Premiere Proが実行中の処理(エクスポートやレンダリングなど)を表示するパネルです。作業中の確認はできますが、編集画面をスッキリさせるためには非表示にするのがおすすめです。
  • メタデータパネル
    素材の詳細情報を確認できるパネルですが、初心者の編集作業ではあまり活用する場面がありません。

非表示にする方法

Premiere Pro パネルを閉じる

メニューから非表示に設定
不要なパネルは、メニューから「パネルを閉じる」を選択することで簡単に非表示にできます。これにより作業スペースをスッキリ整理できます。

Premiere Pro ウィンドウからチェックを入れて再表示

必要に応じて再表示
必要になった際は、同じメニューからチェックを入れるだけで再表示可能です。

作業効率を上げるためのパネルカスタマイズ

初心者が使いやすい作業スペースを作るために、以下のようにパネルを整理するのがおすすめです。

残すべきパネル
  • プロジェクトパネル(素材管理)
  • タイムラインパネル(編集作業)
  • プログラムモニター(完成映像のプレビュー)
  • エフェクトコントロールパネル(素材の調整)

ポイント

Premiere Proのパネルは、作業内容や編集の進行具合によって必要なものが変わります。初心者は最初からすべてを使いこなす必要はありません。必要なときに、適切なパネルを追加するよう、柔軟な使い方を心がけましょう。

A06 プロジェクトパネル

プロジェクトパネルは、Premiere Proの心臓部とも言えるパネルで、編集素材を管理するために欠かせません。ここに動画や画像、音楽などの素材を読み込み、整理して編集に活用します。

プロジェクトパネルとは?

Premiere Pro プロジェクトパネル

プロジェクトパネルは、動画編集の素材やシーケンスを整理し、管理するための場所です。「プロジェクト」というのは、基本的に「仕事」や「タスク」の単位を指します。

たとえば、「採用動画」シーケンスや「サービス紹介動画」シーケンスなどがあわせて一つのプロジェクトになります。

このパネルを使って、編集するために必要な素材を整理し、シーケンスを作成していきます。

シーケンスの作成とコピー

プロジェクトパネル シーケンスのコピー

プロジェクトパネル内で、シーケンス(動画の編集用のタイムライン)を作成したり、既存のシーケンスをコピーして使用したりすることができます。

たとえば、最初に「採用動画」というシーケンスを作成し、それをコピーして「サービス紹介動画」など別のプロジェクト用に使うことができます。これにより、同じ素材を使い回しながら、異なる内容の編集を効率的に進めることができます。

メディアの読み込み

プロジェクトパネル 空きスペースをダブルクリック
ファイル選択ダイアログボックス

プロジェクトパネルでは、動画や音声、画像などのメディアを読み込むことができます。空きスペースの部分をダブルクリックすると、ファイルを選択するダイアログが表示され、そこからメディアを読み込むことができます。これにより、プロジェクト内に編集素材を整理して保存することができます。

また、ブラックビデオ(黒い画像)など特殊な素材も読み込むことができ、これらはエフェクトや特殊効果に使用できます。こういった素材も含めてプロジェクトに整理しておくと、より柔軟な編集が可能になります。

プロジェクトパネルの表示方法

プロジェクトパネルでは、素材を見やすく整理するための表示オプションが用意されています。

プロジェクトパネル リスト表示

リスト表示:
解像度やフレームレートなど、素材の詳細情報を確認しやすい形式です。用途に応じて使い分けましょう。

プロジェクトパネル アイコン表示

アイコン表示:
サムネイルを大きく表示して素材を視覚的に確認できます。

素材の検索と管理

プロジェクトパネル クエリから新しい検索ビンを作成
検索ビンの作成

検索機能
プロジェクトパネルには検索バーがあり、素材名で検索をかけることで目的の素材を素早く見つけることができます。編集プロジェクトが大規模になるほど、この機能の便利さを実感できます。

プロジェクトパネル 新規ビンの作成

素材の整理整頓
プロジェクトパネル内でフォルダを作成し、素材をカテゴリ別に分けて管理することをおすすめします。たとえば、「動画クリップ」「音声」「BGM」などに分けることで、作業効率が大幅に向上します。

プロジェクトパネル 新しいシーケンスの作成

新しいシーケンスの作成
右クリックメニューから新しいシーケンスを作成することで、複数の動画編集を1つのプロジェクト内で進めることができます。

まとめ

プロジェクトパネルは、Premiere Proの編集作業の基盤となる重要なパネルです。素材の読み込みや整理、表示モードの切り替えを覚えることで、編集作業がスムーズに進むようになります。初心者は、まず素材の管理や基本操作に慣れることを目指し、プロジェクトパネルを使いこなしていきましょう!

A07 メディアブラウザー

メディアブラウザーパネルは、パソコン内や外部ストレージ、クラウドサービスに保存された素材を直接参照するための便利なツールです。

主な機能

Premiere Pro メディアブラウザーパネル
  • フォルダ参照: ローカルドライブやネットワークドライブに保存された素材を確認できます。
  • クラウドアクセス: Creative CloudやDropboxなどのクラウドストレージに保存された素材を利用可能です。
  • インジェスト: 高解像度の素材を軽量なデータに変換し、編集作業をスムーズにします。

A08 CCライブラリ

CCライブラリパネル

CCライブラリは、Adobe Creative Cloudに素材や設定を保存し、他のプロジェクトやチームメンバーと共有できるパネルです。

主な機能

CCライブラリ カラー

素材の管理
Adobe Stockからダウンロードした画像や動画、使用頻度の高いカラーパレットなどを保存できます。

CCライブラリ モーショングラフィックステンプレート

テンプレートの活用
モーショングラフィックステンプレートをライブラリに追加して、再利用が可能です。

活用のメリット

プロジェクト間で素材を使い回す際に便利です。特に複数人で作業する場合、統一されたデザインやテンプレートを利用できます。

A09 ツールボックス

ツールボックスは、タイムライン上で動画や素材を編集するために欠かせないツールが集まったパネルです。このツールボックスを使いこなすことで、編集作業を効率的に進められるようになります。

よく使うツール

Premiere Pro ツールボックス
  • 選択ツール: クリップの選択や移動、サイズを調整する際に使用します。最も頻繁に使用するツールで、編集作業の基本となります。
  • レーザーツール: クリップを任意の場所でカットします。不要部分を素早く削除できます。
  • 長方形ツール: シンプルな長方形を作成して、テロップの背景やデザインの装飾として活用できます。
  • テキストツール: テロップや字幕を挿入します。フォントや色をカスタマイズ可能です。

ショートカットキーの活用

Premiere Proでは、多くのツールにショートカットキーが割り当てられており、これを活用することで作業効率を大幅に向上させることができます。

操作MacWindows
戻るCommand + ZCtrl + Z
やり直しCommand + Shift + ZCtrl + Shift + Z
初心者向けのアドバイス

すべてのショートカットを一度に覚える必要はありません。まずは頻繁に使う「選択ツール (V)」や「レーザーツール (C)」のショートカットを覚えることから始めましょう。

ツールボックスを使いこなすコツ

  • 少しずつ慣れる
    初めて動画編集をする場合、すべてのツールを一気に覚える必要はありません。編集作業を進める中で徐々に使い方を覚えていけば大丈夫です。
  • 試しながら学ぶ
    素材を使いながらツールを実際に試してみることで、どのような機能があるかを理解しやすくなります。

まとめ

Premiere Proのツールボックスは、動画編集を効率的に進めるために欠かせない要素です。初心者はまず「選択ツール」や「レーザーツール」など、基本的なツールの使い方に慣れることを目指しましょう。また、ショートカットキーを覚えることで、さらに作業スピードを向上させることができます。少しずつ練習を重ねて、ツールボックスを使いこなしていきましょう!

A10 シーケンス

動画編集でのシーケンス(タイムライン)は、素材を配置して編集を行う重要な場所です。このセクションでは、シーケンスの基本的な使い方を詳しく説明します。

タイムライン(シーケンス)とは?

タイムラインパネル

タイムラインは、動画編集の中心的な部分で、素材を並べて編集する場所です。タイムラインパネルにシーケンスを配置し、素材をドラッグ&ドロップすることで編集を開始できます。

  • シーケンスを作成するためには、メディアをドラッグしてタイムラインに配置します。
  • ダブルクリックでシーケンスを呼び出すことが可能です。

ターゲットトラックとは?

ターゲットトラック

ターゲットトラックは、どのトラックに素材を配置するかを決める重要な部分です。ショートカットやペースト時にどのトラックに対して操作を行うかを指定できます。
複数の素材を配置したり、編集を行う際にターゲットトラックの切り替えが重要です。

シーケンスでの編集方法

ソースパネルからイン・アウト点を設定してタイムライン(シーケンス)に挿入

ソースパネルでは、素材のイン・アウト点を設定して、その範囲をタイムラインにインサート(挿入)できます。この方法を使うことで、細かい編集が可能になります。
ソースパネルでイン・アウト点を設定した後、インサートボタンを押すと、編集内容がタイムラインに追加されます。

シーケンス設定の重要ポイント

タイムラインの設定を自分に合ったものに調整することも大切です。

タイムラインパネル トラック管理

トラック管理:
不要なトラックは削除することができます。右クリックでトラックを削除し、不要な部分を整理できます。

タイムラインパネル 拡大縮小

拡大縮小:
ズームイン・ズームアウトを使い、編集作業をしやすくします。タイムラインを縮小・拡大できます。

まとめ

このように、シーケンスやタイムラインの管理と編集方法を理解することで、動画編集がスムーズに進みます。ぜひ自分の編集スタイルに合った設定を試してみてください。

A11 オーディオメーター

オーディオメーターは、音声編集の際に音量の調整を視覚的に確認するためのパネルです。以下のポイントを押さえておくと、音のバランスをしっかり管理できます。

音声レベルの目安

ナレーション

-3dB

効果音

-6~-18dB

BGM

-24dB前後

これらは一般的な音量のセオリーですが、実際にはイヤホンやヘッドホンで音を確認しながら調整することが大切です。

注意点

音量が0dBを超えると音割れを起こすので、常にこの範囲を守るようにしましょう。音量が過剰にならないよう、音声の調整を行う際はオーディオメーターを活用して、適切な音量をキープしましょう。

編集作業では、オーディオメーターを活用して、どの音が強すぎるか、逆に足りないかを見極めながら、バランスよく調整していくことが重要です。

A12 プログラムモニター

プログラムモニターは、編集中のタイムライン内容を確認するために使用する重要なツールです。

プログラムモニター
プログラムモニターとタイムラインパネル

基本的に、青いラインが表示されている部分が現在編集しているフレームを示します。フレームの単位は「秒」と「フレーム」で、例えば「00;00;21;19(21秒19フレーム)」と表示されます。これを同期させて、映像の確認やピントのチェックを行いましょう。

表示設定と解像度調整

プログラムモニター 表示解像度の変更

プログラムモニターで映像を大きく表示し、細部を確認できます。重く感じた時は表示解像度を1/4に変更することで、Premiere Proの動作を軽くすることができます。

定規とガイド機能

プログラムモニター 定規・ガイドの表示

定規やガイド表示を利用すると、テキストやレイアウトの配置がしやすくなります。マウスカーソルを定規部分に移動し、ドラッグしてガイドを配置できます。ガイドが邪魔になる場合は非表示にでき、ロックして移動を防止することも可能です。レイアウトの調整には非常に便利です。

セーフマージンと映像の見栄え

プログラムモニター セーフマージンの表示

セーフマージン表示を使うと、映像の90%の範囲を確実に表示可能な領域として確認できます。これは、特にテレビへの出力を前提とした映像制作に役立ちます。テロップや重要な部分が画面外に切れてしまわないように注意を払いましょう。

フレーム書き出し機能

フレーム書き出しを活用すると、編集中のシーンを静止画として保存できます。さまざまな形式で出力でき、デスクトップや他の編集ソフトにインポートして使用できます。

高度なカスタマイズ

プログラムモニター ボタンエディター

プログラムモニターはさらにカスタマイズ可能です。ツールバーにボタンを追加したり、レイアウトを調整したりすることができ、作業スタイルに合わせて最適化できます。

まとめ

プログラムモニターは、映像の精度やレイアウトを確認するために必須のツールです。ガイドやセーフマージンをうまく活用し、必要に応じて解像度を調整することで、効率的に編集作業を進めることができます。

A13 ソースパネル

ソースパネルは、シーケンス内で使う前に素材を確認したり調整するツールです。エフェクトを適用した素材やその結果を確認するのに役立ちます。

活用方法

ソースパネル
  1. エフェクトの確認
    エフェクトを加える前の素材を表示して、その変化を確認できます。
  2. 素材の確認
    シーケンス内で使用する素材をダブルクリックすると、元の状態を確認できます。
  3. 仮編集
    素材をシーケンスに追加する前に仮編集を行い、最適な状態に調整できます。

まとめ

ソースパネルは、プロジェクトパネルで読み込んだ素材を仮編集してシーケンスに追加するなど、柔軟な使い方ができます。編集効率を高めるために非常に便利です。編集スタイルによってその活用法が変わるため、個人の作業に合った方法を見つけることが大切です。

A14 エフェクトコントロールパネル

エフェクトコントロールパネルは、クリップにかけたエフェクトを調整するための重要なツールです。

エフェクトコントロールパネルとは?

エフェクトコントロール

エフェクトコントロールパネルは、タイムライン上のクリップに適用されたエフェクトや基本設定(位置やスケールなど)を調整するためのパネルです。このパネルを使うことで、クリップごとに詳細な編集が可能になります。

  • 基本設定の変更: 位置や回転、不透明度などのクリップ固有のパラメーターを調整可能です。
  • 適用済みエフェクトの調整: 追加したエフェクトのパラメーターを変更できます。

エフェクトの追加・削除

エフェクトの追加

エフェクトコントロール レンズフレア追加

エフェクトを適用
エフェクトパネルから任意のエフェクトをクリップにドラッグ&ドロップします。追加されたエフェクトは、エフェクトコントロールパネルに表示されます。
例: 「レンズフレア」エフェクトを追加すると、光の位置や強度などを調整する項目が表示されます。

エフェクトコントロール キーフレームの設定

アニメーションの作成
エフェクトにキーフレームを設定することで、動きのあるアニメーションを作成できます。例えば、回転のキーフレームを設定すれば、クリップが回転するアニメーションを作ることができます。

エフェクトの削除

エフェクトコントロール エフェクトスイッチオフ

オン/オフで無効化
エフェクト名の横にあるスイッチをオフにすることで、一時的に無効化できます。

エフェクトコントロール レンズフレア削除

完全に削除
不要なエフェクトを選択して「Delete」キーを押すと、エフェクトを完全に削除できます。

クリップ固有の設定

エフェクトコントロールパネルでは、クリップ固有の基本設定を変更することも可能です。これにより、素材の見た目や動きを簡単に調整できます。

エフェクトコントロール 固有の設定
  1. モーション
    • 位置の変更: 映像を上下左右に移動可能。
    • スケールの調整: 映像の拡大・縮小を設定。
    • 回転: クリップ全体を回転させることができます。アニメーションを加えることも可能です。
  2. 不透明度
    映像の透明度を調整できます。複数の映像を重ねる際や特定部分を目立たせたい場合に活用します。
  3. タイムリーマップ(速度調整)
    映像の再生速度を変更する機能です。スローモーションや早送りなどの効果を簡単に作成できます。

エフェクトコントロールパネルの便利な使い方

エフェクトコントロール キーフレームの設定

アニメーションの作成(キーフレームの活用)
キーフレームを設定すると、映像の動きやエフェクトの変化を時間経過に合わせて調整できます。
例: 回転のキーフレームを設定することで、映像が一定時間で回転するアニメーションを作成可能。

エフェクトコントロール マスクの作成

マスクの作成
不透明度設定でマスクを作成することで、特定の部分だけを表示・隠すことができます。例えば、映像の一部を目立たせたり、特定の形に切り抜いたりする際に便利です。

まとめ

エフェクトコントロールパネルは、Premiere Proの動画編集における細かな調整を可能にする重要なツールです。まずは「モーション」や「不透明度」の基本設定を覚え、徐々にエフェクトやアニメーションの活用に挑戦してみましょう。エフェクトコントロールパネルを使いこなせば、よりプロフェッショナルな仕上がりの動画を作成することができます!

A15 プロパティ

プロパティパネル

Premiere Proのプロパティパネルは、複数のクリップを同時に選択し、一括で編集できる強力なツールです。例えば、画像の位置やテキストの内容を一度に調整することができ、効率的な作業が可能になります。この機能は、Premiere Pro バージョン25以降で追加されました。

エフェクトコントロールパネルとの連携

エフェクトコントロールパネルとプロパティパネルは連動しており、効率的な作業のためには両者を使い分けることが重要です。プロパティパネルは複数のクリップをまとめて操作する際に特に便利で、位置の調整や文字列の変更を一括で行うことができます。

このパネルの最大の特徴は、複数のクリップを選択することによって一度にまとめて編集できる点です。これにより、作業効率が大幅に向上し、特に大量のクリップを扱う際にその利便性を発揮します。例えば、テキストを追加した際に、文字の調整や位置の変更を素早く行うことができます。

プロパティパネル 複数のクリップを選択中

バージョン25以降、新たに導入されたこの機能を活用することで、より洗練された編集が可能になります。

学習と慣れがカギ

この機能は新しいツールであるため、最初は慣れるまで時間がかかるかもしれません。しかし、エフェクトコントロールパネルやプロパティパネルの連携を理解し、使いこなすことができれば、作業効率は格段に向上します。これらのツールを使いこなすことで、編集作業のスピードと精度が上がるでしょう。

A16 Lumetriスコープ&カラー

動画編集では、映像の明るさや色を適切に調整することが重要です。そのために欠かせないのがPremiere Proの「Lumetriスコープ」と「Lumetriカラー」です。これらのパネルを活用することで、映像の品質を向上させ、よりプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。

Lumetriスコープとは

Lumetriスコープパネル

Lumetriスコープは、映像の明るさや色の分布を視覚的に確認するためのパネルです。映像全体のバランスを把握するのに役立ち、特に露出や色の偏りを確認する際に便利です。

主な用途

  • 色の分布確認
    RGBのバランスを確認し、色が偏っていないかチェックできます。
  • 明るさの確認
    映像内のどの部分が暗いのか、どの部分が明るいのかをグラフで確認できます。

基本的な使い方

  1. プログラムモニターと連動
    Lumetriスコープは、プログラムモニターと連動しており、映像に変更を加えるとスコープ上のグラフにもリアルタイムで反映されます。例えば、スケール(拡大率)を変更すると、スコープ上の表示も変化します。
  2. 黒い部分の表示
    映像内の黒い部分(情報がない部分)はスコープにも何も表示されません。これを確認することで、映像全体の明るさを適切に判断できます。

Lumetriカラーとは?

Lumetriカラーパネル

Lumetriカラーは、映像の明るさや色を調整するためのパネルです。露光量やコントラスト、色味などを細かく設定でき、映像の見た目を大幅に改善できます。

基本的な操作

  1. 露光量の調整
    • 映像が暗い場合は「露光量」を上げることで明るさを改善できます。
    • 逆に、明るすぎる場合は露光量を下げてバランスを整えます。
  2. 自動補正機能
    • Lumetriカラーには「 自動」ボタンがあり、ワンクリックで映像を自動補正してくれます。
    • 自動補正後に微調整を加えることで、より理想的な明るさに仕上げることが可能です。

明るさ調整の具体例

  • 映像が暗く感じた場合、「露光量」を少しずつ上げることで適正な明るさに調整できます。
  • 「リセット」を押すと、元の状態に戻すことができるため、調整に失敗しても安心です。

明るさと色調整の手順

以下は、明るさや色を調整する際の基本的な手順です。

LumetriスコープとLumetriカラーで色を微調整
  1. Lumetriスコープで確認
    • 映像全体の明るさや色のバランスをスコープ上で確認します。
    • 明るさの不足や色の偏りがないかをチェックしましょう。
  2. Lumetriカラーで調整
    • 必要に応じて露光量を調整し、適正な明るさに仕上げます。
    • 色味が気になる場合は、色温度や色合いを調整して映像の雰囲気を整えます。
  3. 仕上がりを確認
    • 調整後の映像を再生して確認します。
    • 適宜微調整を行います。

自動補正の活用と注意点

Lumetriカラーの「自動」ボタンは、簡単に映像を補正できる便利な機能ですが、すべての映像に対して完璧に調整されるわけではありません。自動補正後に手動で微調整することを前提に使うと良い結果が得られます。

A17 クリップミキサー

オーディオクリップミキサーパネル

クリップミキサーは、クリップミキサーは、タイムライン上のクリップごとの音量を調整するための機能です。特定のクリップだけ音量を上げたり下げたりする場合に活用します。

基本的な操作方法

タイムラインにクリップを配置
タイムラインパネルに複数のクリップを配置

ビデオ1トラックに複数のクリップを配置します。

再生インジケーターをクリップ上に移動

青い再生インジケーターをクリップの上に移動すると、クリップミキサーに該当クリップの音量調整スライダーが表示されます。

クリップの外に再生インジケーターを移動したときのクリップミキサー表示
再生インジケーターをクリップの外に移動したときのクリップミキサー
クリップの中に再生インジケーターを移動したときのクリップミキサー表示
再生インジケーターをクリップの中に移動したときのクリップミキサー
音量を調整
クリップの中に再生インジケーターを移動したときのクリップミキサー表示
  • スライダーを下げると音量が小さくなります。音量を大幅に下げると、ほとんど聞こえなくなります。
  • スライダーを上げることで音量を増加させることも可能です。
再生して確認
再生して調整後の音量を確認する

調整した音量でクリップを再生し、結果を確認します。

使用シーンの例

  • 映像ごとに異なる音量の素材を調整して、全体の音量バランスを整えたい場合。
  • 特定の映像で音を強調したい、または静かにしたい場面に対応したい場合。

まとめ

Premiere Proのクリップミキサーは、クリップ単位で音量を調整するシンプルで便利な機能です。音量調整が必要な場合に使い、動画全体のバランスを整えるのに役立ちます。ぜひ試してみてください!

A18 トラックミキサー

オーディオトラックミキサー

トラックミキサーは、トラック単位で音量を調整できる便利な機能です。タイムライン上のオーディオトラック全体を一括で調整するためのパネルです。特定のクリップだけでなく、トラック全体の音量を操作したい場合に活用します。

トラックミキサーの基本操作

トラックミキサーを表示
オーディオトラックミキサー

Premiere Proのワークスペースで「トラックミキサー」を開きます。

トラックの音量調整
オーディオトラックミキサー 調整
  • タイムラインに配置されたオーディオトラックがトラックミキサー上に表示されます。
  • トラックミキサーのスライダーを上下させて、トラック全体の音量を調整します。
複数トラックの調整
  • タイムラインにトラックを複製すると、トラックミキサー上でも対応するトラックが追加されます。
  • 複製されたトラックも一括で音量を変更できます。
  • スライダーを下げると、トラック内のすべてのクリップの音量が小さくなります。
  • スライダーを上げると、トラック内の音量が大きくなります。

トラックミキサーとクリップミキサーの違い

トラックミキサー

トラック全体

  • トラック単位で音量を調整します。
  • タイムライン内のすべてのクリップに一括で適用されます。
クリップミキサー

クリップ個別

  • 個別のクリップごとに音量を調整します。
  • 特定のクリップだけ音量を変更したい場合に使用します。

注意点

  • クリップ単位の調整が必要な場合はクリップミキサーを使用
    トラックミキサーで音量を調整すると、トラック内のすべてのクリップに影響します。特定のクリップだけを調整したい場合は、クリップミキサーを使用してください。
  • 音量のバランスを確認
    トラック全体を調整する際は、他のトラックとの音量バランスを考慮して調整しましょう。

まとめ

Premiere Proのトラックミキサーは、トラック単位で効率よく音量を調整するために欠かせないツールです。初心者の方は、クリップミキサーとの違いを覚え、それぞれの用途に応じて使い分けることを意識しましょう。この機能を活用することで、動画全体の音声バランスを整える作業がスムーズになります!

A19 テキスト

テキストパネルは、文字起こしやキャプション(字幕)、テロップ(グラフィック)を編集するための強力なツールです。このパネルを使うことで、動画編集作業がさらに効率的に進められます。

テキストパネルとは?

テキストパネル

テキストパネルは、以下の3つのタブを活用して、文字に関する操作を行うパネルです。

  • グラフィック
    グラフィックタブでは、テロップの追加や編集を行います。キャプションとは異なり、グラフィックとして扱われ、視覚的に魅力的なテロップを作成できます。
  • 文字起こし
    自動で音声から文字起こしを行い、映像の内容をテキスト化します。音声の質が良いほど精度が高くなります。
  • キャプション
    文字起こしから字幕を作成し、テキストのデザインやフォント、サイズを自由に変更できます。視覚的にわかりやすい字幕作成が可能です。

動画編集で必要な文字情報を簡単に追加・編集することができます。

テキストパネルの基本機能

(1) 文字起こしタブ

テキストパネル 文字起こしタブ 編集機能
  • 自動文字起こしの設定
    シーケンスを読み込む際に、自動で文字起こしを有効にすると、音声を正確にテキスト化できます。音声がクリアで発音が明瞭な場合、認識精度が向上します。
  • 編集機能
    文字起こしされたテキストを選択して編集できます。不要な部分は削除することも可能で、動画の編集感覚でテキスト操作が行える革新的な機能です。

(2) キャプションタブ

テキストパネル キャプション

字幕の作成
文字起こしからワンクリックでキャプション(字幕)を生成できます。

文字起こしからキャプションを作成したあとのタイムラインパネルとプログラムモニター

デザインと調整
作成した字幕の文字サイズや位置、デザインを自由に調整可能です。

キャプションとテロップが重なっている状態

注意点
キャプションが画面下部の他のテロップと重ならないように配置を工夫すると、見やすい動画になります。

(3) グラフィックタブ(テロップ)

テキストパネル グラフィック

テロップの作成
キャプションとは別に、映像上に自由なテキストを追加できます。テロップとして使う場合に適しています。

テキストパネル グラフィック テロップをタイムラインパネル上で複製

編集と複製
作成したテロップをコピーして、同じスタイルのテキストを複数作成することも可能です。テキストをダブルクリックして内容を変更すれば、簡単に編集できます。

文字起こし、キャプション、グラフィックの違い

機能用途主な操作
文字起こし動画内の音声を自動で文字化。編集や引用テキストの生成に便利。テキストの選択・編集、削除
キャプション字幕を作成し、視聴者にセリフや説明を伝える。字幕の生成、位置やデザインの調整
グラフィックテロップやタイトルなど、映像に装飾的なテキストを追加する。テキストの追加、移動、複製

テキストパネルを活用するポイント

  • 音声の品質を向上させる
    自動文字起こしの精度を上げるためには、録音時の音質や発音をクリアにすることが大切です。
  • 字幕とテロップを使い分ける
    • 視聴者に音声内容を伝えたい場合はキャプション(字幕)。
    • 装飾や情報強調にはグラフィック(テロップ)。
  • デザインを工夫する
    キャプションやテロップの文字サイズや色を調整して、見やすいデザインを目指しましょう。

まとめ

Premiere Proのテキストパネルを使えば、文字起こし、字幕、テロップを簡単に作成・編集できます。初心者の方は、まず自動文字起こし機能を試し、字幕やテロップを追加して動画を仕上げる流れに慣れていきましょう。この便利な機能を活用して、動画のクオリティをさらに高めてください!

A20 Frame.io

Frame.ioとは?

Frame.ioパネル

Frame.ioは、動画や映像制作プロジェクトで使用されるレビュー共有ツールです。完成した動画をアップロードし、チームやクライアントとリアルタイムでフィードバックを共有できます。

  • クラウドベースの共有
    動画ファイルをオンラインで共有するため、ファイル便やUSBのような物理的なやり取りが不要です。
  • レビューとフィードバックの効率化
    アップロードされた動画に直接コメントや指摘を追加することができ、編集者が具体的な修正点を確認しやすくなります。

初心者におすすめの使い方

Frame.ioは便利なツールですが、初心者にとって最初から導入するのは少しハードルが高いかもしれません。そのため、動画編集に慣れるまでは、以下の方法でフィードバックを共有するのがおすすめです。

基本のフィードバック共有方法

  1. 動画を書き出す
    編集が完了した動画をPremiere Proの書き出し機能を使ってエクスポートします。
  2. 動画を共有する
    書き出した動画をYouTubeに限定公開でアップロードしたり、ファイル転送サービスなどを使って共有します。
  3. フィードバックをもらう
    クライアントやチームメンバーに確認してもらい、修正点を受け取ります。

Frame.ioを導入するタイミング

動画編集に慣れてきたら、Frame.ioを活用してさらに効率的なフィードバック共有を目指しましょう。具体的には以下のタイミングで導入すると効果的です。

導入の目安

  • 編集作業に自信がついてきたとき。
  • クライアントやチームと頻繁に修正のやり取りが発生するプロジェクトが増えたとき。
  • よりプロフェッショナルなワークフローを求めるようになったとき。

Frame.ioの学習

まずはFrame.ioの基本的な操作方法を学び、Premiere Proと連携して使う方法を理解しましょう。詳細な使い方は、公式チュートリアルや解説動画を参考にするのがおすすめです。

ポイント・注意点

  • 最初はシンプルな方法でOK
    初心者のうちは、Frame.ioに頼らずに動画を書き出して共有する方法を練習しましょう。シンプルな手順に慣れることが、後々の効率化につながります。
  • 利用にはアカウントが必要
    Frame.ioを利用するには、アカウント登録とログインが必要です。動画編集の経験が増えてから導入するようにしましょう。

まとめ

Frame.ioは、動画編集の効率を大幅に向上させる便利なツールですが、初心者が最初から使う必要はありません。まずはPremiere Proでの書き出しや基本的な共有方法に慣れ、編集スキルが向上してきたらFrame.ioを導入してみましょう。効率的なフィードバック共有を実現し、さらにプロフェッショナルな編集ワークフローを目指してください!

A21 情報

Premiere Proでは、編集する素材の詳細情報を確認するために、情報パネルが用意されています。このパネルを活用すれば、素材のフレームレートや解像度、音声の詳細などを簡単に確認することができます。

情報パネルとは?

情報パネル

情報パネルは、選択した素材の詳細情報を表示するためのパネルです。動画や音声ファイルのプロパティを確認する際に役立ちます。

確認できる主な情報

  • オーディオ: サンプルレート、ステレオ/モノラル設定など
  • フレームレート: 素材の1秒間のフレーム数(例: 30fps、60fps)
  • 解像度: 動画のピクセル数(例: 1920×1080)
  • 圧縮形式: 動画や音声のファイル形式やコーデック情報
  • デュレーション: 素材の長さ(再生時間)

情報パネルの使い方

情報パネル 使い方
  1. 素材を選択する
    タイムラインやプロジェクトパネル内で動画や音声ファイルをクリックします。
  2. 情報パネルを確認
    選択した素材の詳細情報が情報パネルに表示されます。例えば、ビデオのフレームレートや解像度、音声のサンプルレートなどが確認できます。
タイムラインパネル クリップにマウスオーバーで情報表示

タイムライン上でクリップにマウスを重ねると、デュレーション(素材の再生時間)などの情報が表示されます。この機能を使えば、簡単に素材の長さを確認できます。

情報パネルを活用する場面

  • 素材の特性を確認する
    編集する動画がどのフレームレートや解像度で撮影されたかを確認できます。特に異なる解像度やフレームレートの素材を混在させる場合に便利です。
  • 音声の設定をチェック
    音声ファイルのサンプルレートやステレオ/モノラル設定を確認し、編集時の音質や設定ミスを防ぎます。

注意点とコツ

  • 情報パネルを開いておく
    情報パネルを常に表示しておくと、素材を選択するたびに自動で詳細情報が表示されるため、作業が効率化します。
  • 素材の整理に役立つ
    解像度やデュレーションなどの情報を確認することで、素材を適切に整理しやすくなります。

まとめ

情報パネルは、Premiere Proで素材の詳細を確認するための便利なツールです。初心者の方は、フレームレートや解像度、デュレーションといった基本情報を確認しながら編集を進めると、より効率的に作業を進められます。ぜひ情報パネルを活用して、編集スキルを向上させてください!

A22 エフェクト

Premiere Proには、映像や音声にさまざまな効果を追加できる「エフェクト」機能があります。トランジションやカラー補正、オーディオ調整など、多彩なエフェクトを活用することで、よりプロフェッショナルな仕上がりを目指すことができます。

エフェクトとは?

エフェクトは、映像や音声に特定の効果を追加するためのツールです。Premiere Proには多数のエフェクトが用意されており、編集の幅を大きく広げることができます。

エフェクトパネル

主なエフェクトの種類

  • ビデオエフェクト: 映像のカラー補正やスタイリッシュな効果を追加するエフェクト。
  • オーディオエフェクト: 音声を調整するためのエフェクト(リバーブやノイズ除去など)。
  • トランジション: シーンの切り替えを滑らかにするための効果(フェードイン・アウト、クロスディゾルブなど)。

気に入ったエフェクトはプリセットとして保存することができます。

この講座では全エフェクトを解説しません。YouTubeにある他の解説動画を参考にすると良いでしょう。

エフェクトの学習方法

Premiere Proには非常に多くのエフェクトが用意されており、すべてを理解するのは簡単ではありません。初心者の方は、まず以下の方法でエフェクトについて学ぶことをおすすめします。

  • よく使うエフェクトから始める
    クロスディゾルブ(トランジション)やカラー補正(明るさやコントラスト調整)など、基本的なエフェクトを試してみましょう。
  • YouTubeで学ぶ
    エフェクトを詳しく解説しているYouTuberの動画を参考にすると、実際の操作がわかりやすく学べます。

まとめ

Premiere Proのエフェクトを活用することで、映像編集の幅が大きく広がります。初心者の方は、基本的なエフェクトの操作に慣れることから始め、気に入った設定をプリセットとして保存するなど、効率的な編集を目指してみてください。また、YouTubeなどの学習リソースを活用して、より多くのエフェクトをマスターしていきましょう!

A23 グラフィックテンプレート

動画編集をさらに洗練されたものにするために欠かせないのが「グラフィックテンプレート」です。このテンプレートを使えば、手軽にプロ仕様のデザインを映像に取り入れることができます。

グラフィックテンプレートとは?

グラフィックテンプレートは、テキストやアニメーションなどを含むデザイン済みのモーショングラフィックを簡単に追加・編集できるテンプレートです。Premiere Proには、Adobe StockやCCライブラリーを通じて、多くのテンプレートが用意されています。

  • 簡単にプロのデザインを追加
    自分で一から作成しなくても、高品質なデザインを映像に取り入れられます。
  • 編集可能
    テキストやカラー、アニメーションの設定をカスタマイズできます。

グラフィックテンプレートの基本操作

テンプレートを追加する手順

  1. テンプレートを探す
    Adobe Stockやオンラインリソースから、モーショングラフィックテンプレートをダウンロードします。
  2. Premiere Proに読み込む
    ダウンロードしたテンプレートを「ローカル」や「CCライブラリー」に追加して保存します。
  3. タイムラインに適用
    タイムライン上のクリップにドラッグ&ドロップでテンプレートを追加します。

編集する手順

  1. テンプレートを選択
    タイムライン上に追加したテンプレートをクリックして選択します。
  2. エッセンシャルグラフィックスパネルで編集
    テキスト内容、フォント、カラー、アニメーション設定などを自由にカスタマイズできます。

グラフィックテンプレートを活用するメリット

  • デザイン性の向上
    Premiere Pro初心者でも、プロのようなデザインを簡単に動画に追加できます。テンプレートを使うだけで、動画全体のクオリティが向上します。
  • 作業の効率化
    一からデザインを作成する手間が省けるため、編集作業をスピーディーに進められます。また、頻繁に使うテンプレートは登録しておくことで、すぐに再利用が可能です。

注意点とコツ

  • 適切なテンプレートを選ぶ
    動画のテーマや内容に合ったテンプレートを選ぶことが大切です。過剰なアニメーションやデザインは逆効果になる場合があります。
  • Premiere Proに慣れてから使う
    グラフィックテンプレートは高度なカスタマイズが可能なため、Premiere Proの基本操作に慣れてから本格的に活用するのがおすすめです。

まとめ

Premiere Proのグラフィックテンプレートは、初心者でも簡単にプロ仕様のデザインを取り入れられる便利なツールです。最初はAdobe StockやCCライブラリーからテンプレートを探し、基本的な使い方を習得してみましょう。慣れてきたら、自分好みにカスタマイズして動画のデザイン性をさらに高めてください!

A24 エッセンシャルサウンド

Premiere Proには「エッセンシャルサウンド」という便利なツールが搭載されており、音声や音楽の編集が簡単に行えます。

エッセンシャルサウンドとは?

エッセンシャルサウンドパネル

エッセンシャルサウンドは、音声やBGMを簡単に調整し、映像に最適なサウンドを作り出すための機能です。Premiere Proのパネル内から、音声を強調したり、無料の音楽や効果音を検索してタイムラインに追加することができます。

スピーチを強調する方法

エッセンシャルサウンド スピーチを強調する方法
  1. 音声クリップを選択
    タイムライン上で音声クリップを選択します。
  2. スピーチを強調を設定
    エッセンシャルサウンドのパネルで「スピーチを強調」を選択します。
  3. パラメーターを調整
    強調の度合いを調整するスライダーを操作して、音声をクリアに聞こえるように設定します。

この機能は、特にナレーションや対話音声を際立たせたい場合に便利です。

Adobe Stockの音楽や効果音を活用する

エッセンシャルサウンドでは、Adobe Stockの音楽や効果音素材を直接検索・ダウンロードして使用することができます。

エッセンシャルサウンドパネルを開く
エッセンシャルサウンドパネル 参照ボタン

パネル内の「参照」ボタンをクリックします。

音楽や効果音を検索
エッセンシャルサウンド 参照 フィルター
  • フィルター機能を使い、「無料」の素材を絞り込むことができます。
  • 素材のテンポや長さなどを指定して検索することも可能です。
素材をダウンロード
エッセンシャルサウンド 素材をダウンロード

ダウンロードボタンをクリックして、素材をローカルPCに保存します。

プロジェクトに追加
プロジェクトパネルにエッセンシャルサウンドパネルからダウンロードした素材を挿入

ダウンロードした素材をプロジェクトパネルにドラッグ&ドロップし、タイムライン上に配置します。

素材の調整とカスタマイズ

  • 音声やBGMを自分好みに調整
    スピーチや効果音の音質を微調整したい場合は、各パラメーターを個別に設定することで、理想的なサウンドを作り出すことができます。
  • 無料の素材が充実
    Adobe Stockには無料で利用できる音楽や効果音が数千種類以上揃っており、動画の雰囲気に合った音を簡単に見つけることができます。

エッセンシャルサウンドを活用するポイント

  • スピーチとBGMのバランスを調整
    ナレーションやインタビュー音声を際立たせる場合は、スピーチを強調しつつBGMの音量を下げてバランスを取ります。
  • 無料素材を積極的に利用
    初心者の方は、Adobe Stockの無料素材を使ってコストを抑えつつ高品質な動画を作成しましょう。

まとめ

Premiere Proのエッセンシャルサウンドは、初心者でも簡単に音声や音楽を編集できる便利なツールです。スピーチの強調や無料素材の活用を通じて、映像全体のクオリティを向上させることができます。まずは基本機能を試してみて、自分の動画制作に取り入れてみましょう!

A25 ヒストリー

ヒストリーパネルは、動画編集で行った操作の履歴を管理し、過去の作業を元に戻すためのツールです。

ヒストリーパネルとは?

ヒストリーパネル

ヒストリーパネルは、Premiere Proで行った編集作業の履歴を時系列で表示するパネルです。各操作がリスト形式で記録され、過去の状態に簡単に戻ることができます。

  • 操作履歴を表示
    編集作業がリスト形式で記録され、どこまで戻れるかが一目でわかります。
  • 最大100個の操作を記録
    最大で100個前の作業まで遡ることができます。

ヒストリーパネルの基本操作

ヒストリーパネル 編集作業の履歴

編集作業を確認
ヒストリーパネルには、現在の編集作業の履歴が記録されています。例えば、「カット」や「分割」といった操作がリストに追加されます。

ヒストリーパネル 過去の状態に戻る

過去の状態に戻る
ヒストリーパネルで戻りたい箇所をクリックするだけで、その時点の状態に戻ることができます。
例: 分割を始める前の状態に戻したい場合、分割前の作業をクリックすることで、簡単にその状態を復元できます。

ヒストリーパネルを使う際の注意点

別の操作をすると履歴が消える
ヒストリーパネルで過去の状態に戻った後に新しい操作を行うと、それ以降の履歴は消去されます。再びやり直したい場合は、注意が必要です。

ヒストリーパネル 別の操作をすると履歴が消える

作業の途中で保存を忘れない
履歴が100個以上になると古い操作が記録から消えます。そのため、重要な段階ではプロジェクトを適宜保存しておくことが大切です。

ヒストリーパネルを活用するメリット

  • 視覚的に履歴を確認できる
    作業履歴がリスト化されているため、どの段階に戻るかを視覚的に判断できます。
  • 柔軟な編集作業が可能
    編集の途中で誤った操作をしてしまっても、簡単に修正できます。

まとめ

ヒストリーパネルは、Premiere Pro初心者でも簡単に過去の作業に戻れる便利なツールです。編集作業中に「やり直したい」「戻りたい」と感じた時に活用すれば、よりスムーズに作業を進められるでしょう。操作履歴を活用しながら、効率的な動画編集を目指してみてください!

次回の記事はこちらです

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