動画撮影用LED照明の選び方4つのポイント

皆さんこんにちは、株式会社火燵です。
今日は動画撮影 LED照明の選び方4つのポイントをお伝えします。

動画の内製化をしたい、動画制作にチャレンジしたい!照明が必要!でもどのLED照明を買えばいいか分からない!という方のために、誰でもLED照明の仕様が理解できる、LED照明の選び方レクチャー動画になります。

今回のお話はサンテックさんのWEBサイトで選び方をお伝えします。チェックしてみてください。

0:00 概要説明
0:45 LED照明の形式について
3:06 演色性について
5:04 明るさについて
8:36 電気代について
9:20 照明の使いやすさについて

LED照明の選び方の4つのポイントはこちらです。

  • 形式
  • 演色性
  • 明るさ
  • 使いやすさ

一つずつ順番に説明いたします。

形式

LED照明の形式は大きく2つあります。デイライトタイプBi-Colorタイプの2種類です。

LED証明の形式。デイライトタイプとBi-Colorタイプ。

デイライトはその名の通り太陽光に近い照明、5,600Kで昼白色の白っぽい電球のみになります。
Bi-Colorタイプとはデイライトの電球とオレンジっぽい暖色。いわゆる電球色の電球の両方の機能を持つ照明になります。

デイライトは白い電球のみ、Bi-Colorはオレンジっぽい電球と白の電球の両方のLED照明。この違いに注意してください。デイライトタイプは色の調節ができません。そのため、フィルタをつけて色温度の調節を行います。

ここまでの説明だけなら、調光のできるBi-Colorの照明が便利じゃないか?と思われるかも知れませんが、実際は明るさが若干違ってきます。

Bi-Colorタイプは例えば白のみ、オレンジのみと限定して光らせる時に、デイライトの照明と比べて明るさが半減します。
デイライトで900の品番は、白い球が900個光ります。Bi-Colorタイプは同じ900の品番でも、白の球が450光ります。オレンジの球が光る場合、450もオレンジの電球が光ります。
半分ずつ役割分担して光る、と思ってください。ここに調光のしやすさと、明るさの違いが発生します。ご注意ください。

室内のみの撮影で時間表現がない場合、室内全体を明るく見せたい場合などはデイライトを、ロケがあったり時間表現をよく行う場合、電球色の照明の下で撮影する場合はBi-Colorをお勧めします。

演色性

分かりやすくいうと、物を照らした時にその物の色の見え方が自然光に近いかどうかです。良く分からない人は演色性が高い方が動画的に発光、発色がいいと思ってください。それでも分からない方は「色が綺麗」って覚えて貰っても大丈夫です。イメージが湧かないよりかはマシですね。

この数値ですが、CRI=演色性が95以上の照明は使えると思いますので、一つの基準にしてください。ただこのCRI、各社が独自に計測している数値になるので、基準がバラバラとも言えます。

最近はヨーロッパの統一規格、TLCIで評価しようという動きも出てきています。TLCI表記ですと、85以上のものは優秀と判断できます。比較の材料にしてみてください。

明るさ

ルメーンとルクスについての図解

LED照明の明るさをPRするのに良く使われている単位が、ルメーンルクスの2つです。ルメーンは光源から出る光の量ルクスは光源から照らされる面の明るさを表します。今回は、被写体の明るさを測る「ルクス」で話していきます。

動画の中で扱っているLG1200という商品では「lx」が2m離れた状態で3,000lxと書かれています。これが果たして明るいか暗いかですね。

白物家電やエレクトロニクス分野最大手の PanasonicさんのWEBサイトに、下記のような事が書かれています。

通常の輝度を有する壁の前の人の顔の場合、「人の顔の表情を」認めるのに必要な照度は、
I. 最適 2400 lx(1000~4000 lx)

オフィスの照明|照明設計資料|パナソニック照明設計サポート P.L.A.M. プラム|照明器具|電気・建築設備エコソリューション|法人のお客様|Panasonic

他にもインターネットを調べると、共通して発信されていることとして、テレビ放送のスタジオは約1,000lx (1 klx)、病院の手術室も1,000lxのようです。
ですので、まず2~3m離れて1,000lx確保できるものは動画撮影に向いていると捉えられます。これを一つの基準にしてみてください。もちろんこれ以上明るいと撮影が楽になると思います。

2~3m離れて1,000lx確保

ちなみにAmazonで破格で販売している照明は輝度、照度について適当に書かれているものが結構あります。注意してください。

サンテックのLG1200で照らした場合

サンテックのLG1200(LED電球の数)であれば2m離れたところで3,000lxです。この位の明るさであれば、ソーシャルディスタンスを確保して2人の対談動画を収録するのにも、広い部屋全体を照らしつつ、しっかりと人物も明るく撮影できるでしょう。

照度の目安になるものがない場合は出力(w)ワット数を見てください。ワット数が大きい方が比例して照明も明るいものになります。
ワット数の話をすると、電気代を気にされる方が多いかも知れません。電気代は、72Wの照明をフルの明るさで1時間使用して、1.9円くらいです。なので電気代は、ほぼ気にする必要はありません。電気代の計算式を載せておきます。

電気代算出基準

電気代について 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている金額が1kWh(1,000Wh)あたり27.0円とあるのを参考に、以下計算しています。
1Wは1kW(1,000W)の1,000分の1なので0.027円とします。

比較例

  • LG-1200Sが最大出力72Wなので
    0.027円×72W=1.944円(1時間あたり)
  • ハロゲンランプ300Wの場合は
    0.027円×300W=8.1円(1時間あたり)

※実際には契約電流(アンペア)によって差異が生じる。

ルメーン表記のみは下記のサイトでルクスに変換可能です。チェックしてみてください。

ルメーンをルクスに換算できるサイト

使いやすさ

使いやすさの要素としては、仕様では表記されない便利さを追求した部分と言えるでしょう。現場を数多くこなす場合は重要なポイントです。

ちなみにサンテックさんの場合、LGとSAというのは会社固有の品番になります。LGが自社オリジナル、SAが普及版です。

LGについては、現場の事を考えてACアダプターがキャノンジャックになっていて簡単には抜け落ちないようにしていたり、スタンドの接合部分がプロが使う一般的な仕様になっていたり、明るさや色の再現性以外でもプロ仕様のため、若干高めです。
SAシリーズについてはリーズナブル版になります。SAでも照明の明るさや色の再現性に違いはありません。使い勝手を追求したい人や動画のプロはLGシリーズ、ビギナーにはSAが良いかと思います。

他にも、使いやすさの部分も結構重要です。

  • スタンドは怪我防止のためにエアークッション付きのものにする。
  • ACアダプタはPSEマーク(電気用品安全法)がついてるものにして安全を確保する。(ないものは論外)
  • ロケで電源が確保できない場合は業務用のバッテリーのみで稼働するか
  • 高い場所に設置してもリモコンで調光可能か

長く上手に使うなら安さだけを見てはいけません。

と言っても、初めてLED照明を検討する人にとっては使いやすさなど、理解のしようもないでしょう。そういう方は、レビューなどを読んで判断してみてください。

まとめ

形式

デイライト
  • 室内のみ
  • 時間表現がない
  • 室内全体を明るく見せたい
Bi-Color
  • ロケがある
  • 時間表現を使う
  • 電球色の照明の下で撮影

演色性

物を照らした時にその物の色の見え方が自然光に近いか。色が綺麗か。

CRIなら、95以上。
TLCIなら、85以上。

明るさ

  • 2~3m離れて1,000lx確保できるもの。
  • ソーシャルディスタンス確保の収録は、2m離れて3,000lxが推奨。
  • 照度の目安がない場合は出力(w)ワット数に注目。

使いやすさ

仕様表記外の利便性。初心者はレビューを参考にする。

  • 怪我防止のスタンド
  • PSEマーク(電気用品安全法)つきACアダプタ
  • 業務用バッテリーのみで稼働(ロケ用)
  • リモコンで調光可能

最後に

以上、「動画撮影の照明の選び方4つのポイント」をお伝えしました。
Amazonでいろいろ検索するとたくさん商品がありますよね。安くていいものを調べれば調べるほど迷うと思います。そんな時は今回お伝えした、照明の選び方4つのポイントをチェックしてみてください。皆さんにあった照明がきっと見つかるはずです。

下記にサンテック商品でオススメのものを貼っておきます。
参考にしてみてください。

LED照明

ライトスタンド

以上、LED照明選びに困っているなら、お気軽にご相談ください。
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