みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
このブログではカット編集のコツシリーズを5回に分けてお送りしています。
第2回は「構図と構成の関係」についてお伝えいたします。是非最後までご覧ください。
前回の振り返り
前回は、シーン・シーケンス・カットそれぞれが持つ言葉の意味についてお伝えしました。こちらの意味がまだ分かっていない方は、前回の記事と動画をご覧ください。
それらの意味が分かっていること前提で話をしていきますと、一本の動画はシーケンス・シーン・カットで構成されています。
撮影・編集側が調整する部分としては、カットは構図を調整し、シーケンス・シーンは構成を調整していくことになります。1カットの価値は構図で決まり、作品全体の価値は構成で決まると言っても過言ではありません。
構図と構成の関係について
先ほど1カットの価値は構図で決まると言いましたが、そのカットだけ見栄えが良ければいいわけではありません。そのカットの前後の繋がりも考えて、構図を調整する必要があります。そのため、作品全体を考慮して構図を決めるのは必須になります。
1カットの構図的要素がとても優れている例として、マトリックスという映画があります。
この映画は、主人公が通常の人間ではありえないような姿勢で、銃の弾を避けるカットが有名です。そのカットはかなりお金を投資して作っているため、注目されました。今までの映画で表現されなかった技法で、それが話題になったと言えます。
当然、その構図一つで斬新な表現をしている、という評価にもなります。また、その構図があってこそ、前後の関係で作品の評価が変わることもあります。
なので構成された良い構図の連続で評価されることになるため、構図は構成を助け、構成は良い構図を成り立たせるために必要と考えられます。
まとめ
1カットに力を入れるのであれば構図を追求する、作品全体の価値を高めたいのであれば構成を追求するというのは前提なのを覚えておいてください。
次回は「なぜカット編集が必要なのか」についてお伝えします。こちらも是非ご確認ください。