みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は、DJI OSMO Mobile6を使って、スマートフォンでジンバルを活用する時の基本的な考え方をお伝えします。
- スマートフォンのジンバルに興味があって購入したい
- こんな感じの動画を撮りたい
- ジンバルが欲しい
企業の内製化の現場で、よくこういったお問い合わせを頂きます。
その際、撮りたい動画のモデルと、ジンバルの性能に差が大きいことがあります。その場合は購入を止めたり、別のものをおすすめすることが多くあります。
そこで今回は、スマートフォンのジンバルの限界を知っていただき、どういう撮影に向いているのか解説いたします。
スマートフォンのジンバルで向いている撮影2つ
向いているのはフィックス撮影、一方向の単純なワークの動画撮影の2つです。
これらの手法で撮影し、手ブレ補正をとってなめらかにするのが、スマートフォンジンバルの基本的な使い方となります。
フィックス撮影
カメラのワーク(動き)を入れず、左右上下にズームをかけない撮影方法で、いわゆる定点撮りです。
この固定撮影したものを編集し、動画を作るのが基本となります。
一方向のワーク撮影
一方向に対する運動を録画し続ける手法です。
まっすぐ歩きながら、カメラを動かさずに町並みを撮影する場合も、この手法に当てはまります。
ただし、このサンプル動画のような、カメラや被写体が複雑に動いたり、スピードが速い撮影は、スマートフォンのシンバルでは限界があります。
DJI Osmo Mobile6でもFTVモードを使えば不可能ではありませんが、非常に難しい撮影となります。そのような撮影をする場合は、基本的に高価な一眼レフやスタビライザーを購入します。さらに、撮影の練習をする必要があります。
フィックス撮影の方法
例えば、「待合室で、人が座っている」という想定で撮影してみます。
カメラのレンズは「広角」に設定します。
ここでトリガーボタンを押すと、チルト(上下)角度が安定します。
この状態で動かずに、5秒ほど録画します。
もう一つの例として、Macbookの上に置いているウェブカメラに対し、ズームをかけて撮影してみます。
このようにフィックス撮影とは、基本的にカメラを動かさずに構図を確定した上で動画撮影する手法です。
ジンバルの良さは、手ブレ補正が抑制できるところです。
スマートフォンの手持ち撮影では、どうしてもブレが発生してしまいます。しかし、DJI OSMO Mobile 6のようなジンバルを使用すると、このブレを効果的に抑えられるため、フィックス撮影に最適です。
一方向のワーク撮影方法
例として、廊下を撮影しましょう。録画をしながら歩いていきます。
まっすぐカメラを構えながら、トリガーボタンを押してブレを軽減します。
こういった、単純な動きの手ブレを抑制した撮影ができます。
壁に対して撮影する場合は、広角に設定し、真横にカメラを向けて録画しながら歩いていきます。
このような一方向に対するワークの動画を撮影する際、動きを滑らかにし、手ブレを効果的に抑制するのにスマートフォンのジンバルは非常に役立ちます。
まとめ
以上、DJI Osmo Mobile6を使って、スマートフォンのジンバルはどういう撮影に最適なのか解説しました。
スマートフォンもジンバルも性能が上がって、非常に撮影しやすくなってはいます。ただ、機材が安価なこともあり、できることに限界もあります。
スマートフォンのジンバルに最適な動画撮影方法は、下記の2つです。
- フィックス撮影
- 単純なワークの撮影
これらの手法で、手ブレ補正や滑らかな動きを表現する際に使用します。
ただし一方向のワーク動画であっても、以下のような状況では撮影が難しく、安全上のリスクが伴う可能性があります。
- 被写体が頻繁に動く
場合によっては動きが予測しにくく、撮影が複雑になる可能性があります。 - 動きが速い
高速な動きは、ジンバルの追従能力を超えることがあり、撮影時の安定性に影響を及ぼします。
これらの状況では、特に慎重に撮影を進め、安全を第一に考慮してください。
この2つの手法(フィックス撮影、一方向の単純なワークの動画撮影)を基礎として、いろいろな映像表現の方を模索してみてください。