みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionで車載動画を撮影する方法」について解説していきます。
はじめに
まず結論から言うと、Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionは車載カメラに向きません!
理由は2つあります。
1つ目は、熱暴走で落ちるためです。カメラ自体に直射日光が当たって熱を溜めてしまい、その結果熱暴走で落ちてしまいます。夏だけでなく、春・秋でも同じ現象が起きます。
2つ目は、バッテリーの容量が短いためです。なので、長時間撮影には向きません。
以上の制約があるのを踏まえた上で、今回は無謀なチャレンジをしていると思ってください。
撮影前の注意点
今回の撮影はInsta360の公式品以外を使っているので、もし故障してもメーカー保証などは得られないでしょう。弊社も、みなさんが実践されたことに関しては一切関与しません。自己責任でお願いします。
また、フロントガラスにサクションカップを貼る場合、位置は法的に拘束されています。車載動画の撮影は、道路交通法等を遵守した上で行ってください。
- フロントガラスの中心線より左右25cm以内であるが、できる限り中心部に近いこと。
- フロントガラスの縦の長さの20%であること。
20%以内に取り付けが不可能な場合は、30%が許容範囲。 - 運転席から見てルームミラーの陰になり、視界の妨げにならない場所。
- カメラレンズがワイパーの拭き取り範囲にあること。
車載動画の設置準備
まず、車載動画を撮影するための準備として、カメラを拡張していきます。
バッテリーを長く持たせる方法
カメラのバッテリーを長く持たせるためには、バッテリーを本体から外部に切り替えないといけません。
Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionの場合は、本体のバッテリーを外してモバイルバッテリーを接続(USB Type-c)できます。
こうすることで外部から電源を供給でき、熱効率も良くなります。
次に、カメラとサクションカップを接続するために、ホームセンターなどで売っている1/4ネジをカメラにつけます。
こうすれば、カメラをサクションカップに接続できます。モバイルバッテリーのコードは、運転中は邪魔になる可能性があるので、ガムテープ等で固定しておいてください。
このように、外部バッテリーを接続することで、撮影時間を確保できます。
熱暴走対策
続いて熱暴走対策です。普通に標準バッテリーを装着して、カメラを直射日光に当てた状態で撮影すると、基本的には10分以内に熱暴走で止まります。
この熱暴走の対策としては3つあります。
1.エアコンの風をカメラの周りに集める
1つ目は、エアコンの風がカメラの周りに集まるようにすることです。
可能であれば、法令を遵守した上で、エアコンの風が直当たりする位置にカメラを設置するのが良いです。
2.カメラに直射日光を当てない
2つ目はカメラに直射日光を当てないようにすることです。今回は、ウェットティッシュをカメラに巻いています。
このような、直射日光が当たらない工夫をすることが大切です。
3.解像度を下げて撮影する
3つ目は、カメラ側の設定でなるべく解像度を下げて撮影することです。6Kよりも3Kで撮影した時の方が、熱暴走で落ちる確率がかなり減りました。なので、車載動画の場合は3Kで撮影することをおすすめします。
車載動画撮影時の注意点
アラートの通知設定
このカメラは設定で通知をオンにしている場合、熱暴走で落ちる時にアラートが鳴ります。撮影中に熱暴走で落ちたことに気が付くので便利です。もしアラート音が収録されると支障が出る方は、切っておいてください。
アプリとカメラの接続
アプリとカメラを接続して、撮影の設定をするのは問題ありません。ただし、撮影中にアプリとカメラを接続するのは絶対にしないでください。さらに熱暴走を誘発するきっかけになります。
以上の組み合わせで車載動画を撮影し、熱暴走が発生しないかどうかを検証していきます。
実際の撮影
今回は時刻正午前、外気温30度、天気曇りという状況で車載動画を撮影していきます。カメラの解像度は3Kで、設定はフルオートにしています。
事前に6Kと4Kでも撮影をしてみましたが、それぞれ6Kは6分、4Kは8分で落ちてしまいました。
3Kならどこまで撮影を続けられるか、チェックしていきます。
数分後….
撮影を開始してから約12分が経過すると、アラート音が鳴り熱暴走で落ちてしまいました。
まとめ
冒頭でも申し上げた通り、「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Editionは車載動画には向かない」ということがわかりました。
バッテリーを外部から供給して容量を持たせたとしても、熱暴走が原因で落ちてしまいます。
改善策としては、カメラをエアコンの風が直接当たるところに設置することです。私も、6Kでエアコンの風を直接カメラに当てて撮影した時に、40分程度持ったことがあります。それを念頭に置いて、車載動画を撮影してみてください。
不明点は連絡ください。チャンネル登録よろしくお願いします。