皆さん、こんにちは。
今回は、企業が動画を内製化したい時に揃えたい機材と、予算感について説明します。
最近、この手の相談が非常に多いです。他のキュレーションサイトでは、ライトなまとめ記事が多いようです。
ここでは、実際に内製で作りたい動画をきちんと設定した上で、チーム体制や予算など具体性の高い内容にしています。ただ単に機材の値段やスペックデータをリスト化しても、見ていて迷うはずです。今までの問い合わせで提案した経験などを元に書いてみました。
もし、この記事をご覧の方で「こんな動画を納期〇日で○本作りたいんですけど!?」などあれば、記事に追記する形でお答えします。気軽にお問い合わせください。
機材予算0円の場合
機材の予算が0円の場合、スマホで動画制作する以外に選択肢はないかもしれませんね。
やり方にもよりますが、スマホは誰でも撮影できる簡単な小型カメラといえます。経験がなくても、とりあえず撮れちゃいます。誰でも簡単に、動画制作が開始できるのが良いところです。
基本的にスマホはフルオートですので、応用的な撮影ができません。そこも良いところですが、難しい表現をしようとすると、長所より短所が目立つかもしれません。
例をあげると、暗いところが苦手です。ズームもほぼ使えません。音声も、意図的に収録するには不向きです。高度なことを少しでもやろうとすると、機材の限界にすぐたどり着きます。クオリティを上げるのには、工夫が必要でしょう。
それでも、スマートフォンの技術進歩により、動画での表現の幅は随分と広がっています。動画制作に興味がある方は、挑戦してみるのをお勧めします。
一度作ってクオリティが気になるようであれば、撮影や編集の基礎を勉強してみましょう。壁にぶち当たるようでしたら、機材レベルアップのタイミングかもしれません。意外と簡単にソコソコの動画を作れるのが、スマホ動画制作です。是非、チャレンジして見てください。
スマホのみ
- スマホアプリ(iOS=iMovie、Android=PowerDirecoter)
- PCの無料アプリ
1人
- イベントなどの記録撮影
- インタビュー撮影
事例株式会社貴順様
物流時代さんは、株式会社貴順さんが運営するWEBサイトです。首都圏に強い軽貨物の物流サービスを展開しています。
実際に業務で高給を得ている人の実体験を、動画として配信しています。軽貨物の仕事の素晴らしさを伝え、未経験だと難しいという先入観を払拭するためです。
撮影は、株式会社貴順の担当の方がスマホで行なっています。編集は構成面や短納期ということで、弊社が行なっています。静かな場所で意識して撮影している点、撮影担当者が素人さんである点を考えると、動画撮影の一部だけとはいえ、社内で内製化されているのは素晴らしいです。
短納期・低予算プロジェクトのため、撮影から1週間ほどで編集を完了させてアップするスケジュールが保たれるのも、現場での工夫あっての事です。
事例ChatWork株式会社様株式会社レストレーション様 谷上プロジェクト
今回、動画の内製化を依頼いただいたのは「谷上プロジェクト」の運営チームの方々です。谷上プロジェクトとは、日本をワクワクさせるような「挑戦と変化」が生まれるコミュニティづくりを、ChatWork 山本CEOが発起人となって進めているプロジェクトです。
運営会社のレストレーションのスタッフ様に、谷上プロジェクトのイベントや情報告知を動画でできるよう、動画内製化支援のコンサルティングを行うことになりました。撮影・編集したVTRを弊社で確認して、改善点や修正点を伝え体得してもらう形で、指導を行っています。
2018年1月からレクチャーを開始し、現在ではイベントの記録動画や簡単な告知動画は、iPhoneだけですぐに作れるようになっています。
これは地域振興プロジェクトで、営利目的ではありません。当然、企画に大きな予算はかけられないため、動画であっても、コンテンツ制作には一円も無駄なお金は使えません。
動画制作会社泣かせの予算0円。イベントの片手間で撮影できる範囲で行いますから、スマホ動画制作との相性は良いでしょう。
機材予算が100,000円までの場合
機材予算が100,000円確保できる場合は、選択肢がそこそこ増えます。業務用機材にはとどきませんが、「ミラーレス」という選択が可能です。
今流行りのミラーレスの物を選ぶと、100,000円でもお釣りがくるでしょう。そのお釣りで、三脚や外部マイクを購入することもできます。
レンズも望遠ズームレンズで、少し高いですが18-200mmが1本あるだけで、随分と表現の幅が広がるでしょう。場合によって、レンズは標準で外部マイク、三脚という投資もアリです。
ミラーレス
PCの無料アプリ or 数千円の有料アプリ
1人
- 商品説明動画
- SNS向けの情報発信動画
機材予算が200,000円の場合
機材予算が200,000円出る場合は、かなりの選択肢があります。それ以上の投資額の場合、金額に比例して良い機材の調達が可能でしょう。
しかし、ただ高ければ良いわけではありません。企業がビジネスで動画を活用し、内製化をこれから行う場合は、200,000円という予算が機材選択の一つのボーダーラインになると思います。
弊社に対する相談も、この200,000円くらいの価格帯で、ある程度のことができる機材の紹介がほとんどです。本当に選択肢もさまざまです。お客様の動画制作チームの構成や、チームが作成する動画の系統、将来性などを考慮して提案しています。
例えば、デジタル一眼レフという選択肢の場合、フルサイズを選択できるのはかなり大きいです。フルサイズだと、一眼動画の良さを最大限に発揮できます。
フルサイズのカメラボディを購入して、作成したい動画に合わせたレンズも購入できます。フルサイズからワンランク落とす場合は、外部マイク、照明、三脚or一脚など、機材の導入が全て視野に入りますから、かなり動画制作の幅が広がるでしょう。
デジタル一眼レフ
Premiereなどプロ向けアプリ
1〜3人
業務で活用する動画をほぼ作成可能
事例株式会社千趣会様
「ウーマン スマイル カンパニー」、「ベルメゾン」でお馴染みの株式会社千趣会さんです。女性の毎日に笑顔を動画でお届けできるように、新サービスとして育児ママ向け動画メディア『mamato(ママト)』を2018年5月に始めました。
全国のママさんにコンセプトにあった可愛い動画をお届けしたい。クオリティを高く出せる機材を導入したい。
動画内製化を同時に進めていきたい。そのために、動画初心者のママさんでも扱える、操作性が簡単な機材を選択したい。
そのような相談がありました。
機材予算は20万円という想定で行い、SONY製のデジタルカメラ、三脚、照明のセットをアドバイスして導入いただきました。動画制作チームの中には、子育て中のママさんや動画の撮影・編集が未経験の方がいらっしゃいましたが、無難に使いこなせています。
総額20万円という予算は、プロでもアマでも使いやすい、良い価格帯の機材が揃います。これ以上金額が上がるとプロ向けに近づきます。やはり、総額20万円がバランスの良い機材の導入予算ではないでしょうか。