お客様の声動画って何なの?
お客様の声動画とは、実際にサービスや商品を購入したお客様の感想などを、インタビューで収録して動画化したものです。動画の登場までは、写真やテキストでWEBサイトに掲載するのが一般的でした。
動画の利点
最近は、携帯の電波や家庭や会社のネット環境も高速になり、ストレスなく動画を楽しめるようになりました。各企業のWEBサイトでも、動画化されたものをよく見ます。
動画は、多くの情報量を瞬時に伝えるのに向いています。編集の方法が優れていれば、視聴者の理解が早まりますし、説得力もよりアップします。伝えられる情報量や精度など、従来の写真とテキストのセットよりも効果的ですので、導入に興味を持っている企業様も非常に多いです。
検索性を高めるには動画、写真、テキストのセットが一番オススメです!
良い動画をアップすると、他社と差をつけられます。「お客様に出演していただく」という点についても信頼がなければ不可能ですから、視聴者に対する安心や信ぴょう性を訴求するのにもピッタリです。PRの花形的存在になりつつあります。
お客様の声動画は少し前まで、TVショッピングでお馴染みの手法でした。TV的な手法で、中小企業には手が出ないシロモノでした。しかし動画制作の敷居もかなり下がってきていて(コスト面と技術面)、誰でもスマホ一台で動画を作れる時代になりました。今後も導入を検討する企業が増えること、間違いなしです。
ちなみに、写真とテキストで公開しているページと同じ内容を動画撮影して、読み上げるだけでも効果があります。理由はいろいろありますが、私がオススメする理由の一つに嘘がつきづらいという点があります。
信頼を得るためにもお客様の声は重要
例えばちょっと怪しい企業なら、写真は素材集を使用し、文章は自社あるいは他社からコピーペーストしたWEBサイトを作成しがちです。
架空の人物を作り出し、自社に有利なお客様の声を作ることは、誰でも可能です。ネットで嘘をつくことは簡単でした。
しかし時代と共にそういったことが、消費者も分かるようになっています。ライバルと差をつけるためにも、お客様の声動画を作ることが、信ぴょう性や安心感を保証するようになるのです。
誰も嘘や人を騙すことに協力しようとは思いませんし、普通の人ならお断りするでしょう。逆に善いことには自然と協力的になるものです。
オリジナルの感想を、そしてハッキリと自社のサービス名と商品名を、お客様に動画で喋っていただきましょう。
「本当のファン」であることを視聴者に伝えられれば、最大のPRになること間違いなしだと考えています。
お客様の声動画でうまくPRするために
誰もが知っている方がお客様として出演していただける場合は、説得力という意味合いでは非常に強力な武器になります。しかし一般的には、著名な方のコメントを得るのは困難です。そういった場合は、お客様の声動画のアップ数を稼いで信頼を得るか、コメントの質を高めれば、今購買を考えている人の心にダイレクトに響くかもしれません。
Amazonのレビューも、星の数(総数)と平均点、最低点の人は何故この評価なのか、気になる点の詳細を書いている人がいるかどうか等、皆さんもチェックされるのではないでしょうか?
そういったところを実証VTRを踏まえながら話すと、説得力が増し、非常に強力なPRツールとなります。商品の実演ほど、すごいことはありませんね。百聞は一見に如かずとは、よく言ったものです。
なぜ社員の声動画ではダメなの?
お客様の声動画の本質は、感想を述べている方が第三者であること、レビューを第三者目線で行っていることが非常に重要です。お客様目線で使用感を伝えていることが肝なのです。
自社社員が商品を使った感想を必死で喋っても「お金貰ってるし」「上司の指示なんだね」と思われ、消費者にひびきにくいのではないでしょうか。
求人向けの動画も同じ?
社員が登場するパターンの動画としては、新卒向け動画が非常に多いですね。就職希望の新卒の方へ、働き甲斐などを動画で先輩社員が説明するパターンです。
個人的には、就職先として気にするポイントは、会社の第三者評価ではないのでしょうか。
突っ走るリクルート動画として載せるのであれば、退職された方の評価や取引先の会社さん、そして厳しいお客様の声を導入するのは、アイデアとしてアリでしょう。
本題に戻ります。お客様の声動画の制作時は、第三者の声であることを意識しましょう。
シナリオを作る時もここが大事です。
お客様の声動画を作成する上で悩む点
お客様の声動画を作ることで、WEBサイトの訴求力はアップするでしょう。信ぴょう性や説得力が増すので、しないよりはした方が絶対に良いでしょう。公開後は視聴データを分析することで、新たな気づきが発見できるかもしれません。
しかし、一方で悩む点もあります。
- 社外の方(お客様)なので失礼の無い様に細心の注意が必要。
- 出演にあたって著作権や肖像権などの各権利関係の把握が必要。
- 使用期間などを定める場合、ガイドラインなどを予め告げる。
- お金の問題
- 手間の問題
業者に頼むってどうなの?
実は、動画制作会社に発注しないほうが良いケースもあります。
著作権や肖像権、使用期間などのガイドラインに悩む場合、動画制作会社に発注する方法などもあります。プロに依頼すると、照明なども持ち込んでくれるため、完成動画はもちろん美しく仕上がるでしょう。しかし、それなりにコストが掛かります。
最近はインタビュー動画をプラン化し、パッケージで販売している動画制作会社さんもあります。相場は会社と内容によって異なりますが、最低でも10万円~は覚悟しておかなければなりません。
例えば、自社で2、3名程度のお客様に出演をお願いして、自社WEBサイト内にて半永久的に動画を使用する場合はどうでしょう。やはりお客様を美しく撮影するという意味では、予算を割くのは必然かもしれません。
しかし都度、業者に発注すると、コスト面で合わない可能性があります。
- お客様の人数が多い。
- 不定期である。
- 動画の更新スピードが速い。
- 動画の質より量を重視したい場合など
そういった時は今回の記事で取り上げているように、iPhoneで予算を掛けずに自作する方法が望ましいでしょう。
自作してみよう。
お客様の声動画ですので、自社でシナリオを全て作ってしまうと、本来の狙いから大きくズレてしまいます。
喋って欲しいことは、例として用意する程度で良いでしょう。
お客様は演技のプロではありません。原稿を暗記したものを喋ってもらうと、撮影はスムーズに進むでしょう。しかし、出来上がった動画が棒読みなんてこともありえます。
完成動画の雰囲気をどうするか悩むところだと思いますが、YouTubeなどで作例を何点か視聴して、イメージを膨らませましょう。イメージができていないと、現場で悩みます。
下記は弊社で作成する時の一例です。
原稿を用意するか、ぶっつけ本番で長時間撮影したものから数分使うかなどの選択は、出演していただくお客様のTV(カメラ)慣れがかなり影響します。そのため、現場単位で臨機応変に対応しています。参考にしてみてください。
- 出演者、場所の選定
- 過度な緊張をする方は避ける。
- 表情が豊かな人にお願いする。
- 極力静かな場所で撮影する。
- 極力明るい場所で撮影する。
- 救急車、電車の音、ドアの音、歩く音、電話の音には細心の注意を
- 内容の確認
- だいたい電話かメールで、話す内容(お客様の声)を確認しておく。
- 公開予定の動画の長さに対して、コメントの長さが適当か確認。
撮影(カメラを回していると言わない)
- 声や画の調子を合わせるだけなので普通に喋って欲しいと伝える
(実際は収録開始) - 制作側は、お客様が喋っている時は、絶対に動かない喋らない
(目線が動くし余計な音が発生したり声が入るため) - お客様側で関係者が見学している場合は、声や画の調子を合わせているため喋らないで欲しいと伝える。
- 音にこだわっているので動かないでくださいと伝える。
- iPhoneにイヤホンを接続をして、専用のアプリを起動しているなど言っておきましょう。
お客様の声で使えそうなところが撮れていると確信したら「本番いきまーす」と言い、保険のVTRを撮ったら終了です。本番に移ると緊張してしまう人は、それ以降何度やっても棒読みになってしまいます。
お客様に嘘をつくのは非常に申し訳ないのですが、せっかく撮影させていただくなら、やっぱり良いものを作りたいです。収録後は正直に告白します。すると皆笑いだします。笑
上記は、対お客様用の上手に撮影するポイントです。
そして、対カメラ撮影時の上手に撮影する5つのポイントを、下記の動画にまとめています。
参考にしてみてください。
- 音
- 背景
- 原稿
- テロップ
- 人物配置
最後に余分なところなどをカット編集して終了です。
動画はコンパクトにまとめましょう。
テロップを使用しない場合は、iMovieでも編集してみてください。