みなさん、こんにちは。株式会社火燵です。
今回は「iPhoneで360度の3D空間を記録するツール Matterport Axis」について解説していきます。
はじめに
Matterport Axisは、iPhoneとMatterport Captureというアプリを活用し、Googleストリートビューの室内版のようなものを作れますが、Insta360のカメラでも撮影できます。
Insta360 ONE X2は、以下の特徴がありました。
- 実際と色が少し違う
- 画質が少し悪い
- スキャン時間が早くて便利
しかしMatterport Axisは、大体1万円くらいで購入でき、iPhoneで撮影できます。iPhone12以降はLiDARという技術で、iPhoneからレーザーを照射し、対象物に当たって反射したデータを活用します。それにより、3D空間をさらに精密に記録できます。
この記事は2022年8月の内容ですが、9月以降はiPhoneの最新版が出るかもしれません。発売されると、撮影できるように対応されるでしょうから、さらに良い画質で美しい写真を360度で記録できるでしょう。
設置方法
Matterport Axisの設置方法を解説していきます。
まず三脚は、Matterport Axisにバンドルされているものを使っています。
付属のネジを活用すれば、Matterportが扱っているのと異なる三脚でも使用できます。
Matterport推奨のカメラの高さは1.4mです。Matterportの三脚を使用する場合、最大の高さまで上げて使用すると良いでしょう。それ以外の三脚を使用する場合、カメラの高さが1.4m前後になるように調整してください。
Matterport Axisの雲台と三脚をネジで接続したら、スマートフォンフォルダーを雲台と接続します。
次に、iPhone(今回はiPhone12 ProMax)をスマートフォンフォルダーに固定していきます。
雲台には三角形の矢印がついており、撮影するレンズ(iPhone12 ProMaxの場合は右側のレンズ)の位置に合うように調整します。
さらに、撮影するレンズがスマートフォンフォルダーの回転軸の中心にくるように調整します。
このように、縦と横の位置を揃えるように調整してください。目視で構いません。
アプリの設定
Matterport Capture
Matterport Inc無料posted withアプリーチ
まずはMatterport Captureを開いて、右下の「+ボタン」を押して、「新しいジョブ」を作成します。
今回は、Matterport AxisとiPhoneが自動で接続されていますが、初めて撮影する際は接続の設定を行ってください。
Matterport Axisはリモコンも付属しています。
こちらを活用するとかなり便利です。
接続が正常にできている場合は、「キャプチャーに利用」と書かれたところが、「iPhone+Axis+remote」になっています。確認してみてください。
次に「オプション」を押すと撮影時の設定を選択できます。
オプションの上側には「3Dスキャン」と「360キャプチャー」と書かれています。
下側には4つ項目がありますが、こちらは翻訳が間違っているのでご注意ください。
- 「LiDARスキャン」
横位置のみ撮影するので、天井やフロアはあまり写りません。 - 「LiDARスキャンの終了」
天井とフロアの2回に分けて撮影するので、より完璧で高品位なスキャンになります。 - 「簡易スキャン」・「スキャンを完了する」
LiDARを利用しません。スキャンの時間はかなり早いですが、精度は落ちます。
基本的には「LiDARスキャンの終了」を選択するのが良いでしょう。
撮影方法
それでは、初回位置に移動して、撮影を開始していきます。
まずは、リモコンかiPhoneの「撮影ボタン」を押します。
すると、「スマートフォンの位置を決める」というアラートが出ます。こちらを確認して、問題がなければ「はじめましょう」を押します。(リモコンでも可)
すると「カメラの向きが正しくありません」と表示されます。ここで、白丸の位置を白枠内に入るように調整します。ただし、白枠の中心と白丸をしっかり合わせる必要はありません。
カメラの向きの調整が完了すると「スキャンを開始」というボタンが表示されるので、リモコンか画面をタップして撮影をしていきます。
カメラが1回転したら、次は下側(フロア)を撮影しましょう。
再度カメラの向きを調整して、スキャンを開始していきます。
1発目のスキャンポイントのスキャンが完了したら、このように3Dの図が出ます。
それを確認して問題がなければ、引き続き撮影していきます。
今回はテストなので、スキャンポイント数は少なめになりますが、この部屋だけ撮影していきます。
まとめ
今回は「iPhoneで360度の3D空間を記録するツールのMatterport Axisのご紹介」をお伝えしました。
Insta360 ONE X2やRICOHの360度カメラと比較し、Matterport Axisのメリットは下記の2点です。
- 購入価格が1万円前後で安い
- 画質が圧倒的に綺麗
iPhoneのバージョンが上がれば上がるほど、LiDARのスキャンはかなり綺麗になるでしょう。
皆さんも是非チェックしてみてください。